Ed Sheeranのライブは職人技の塊や - 音楽好きの今の話と昔の話

先週ブルーノマーズに引き続き今週はEd Sheeran(エド・シーラン以下エド)のライブ「+-=÷x Tour 2024 」に行って来た。立て続けに超メジャー級のアーティストを見るという贅沢もたまにはよい。

少し話が逸れるが、最近音楽の力を感じさせられている。ブルーノマーズのライブ1週間前に私の職場の同僚がコロナに感染した。しかも体調不良でしばらく出勤していた後の判明であった。近くにいたこともあり、もしかして自分も発症してしまうのではないかと思う不安の中何としてもブルーノマーズは見なければという思いで何とか漕ぎ着けた。その遠征による疲労が蓄積していたこの週。なんとかエドを見なければという執念で週末を迎えた。まさに音楽の力とは凄まじい。

さて、まずは内容に触れるのでいわゆるネタバレとなるため、それは勘弁してくれ！という方はここで引き返していただきたい。

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早めに現地に到着し、グッズを購入した。それほど混んでいなかったのでスムーズに事が進んでいった。中に入ると丁度プラススペシャルゲストのCalum Scott(カラム・スコット)のパフォーマンスが始まっていた。

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「ブリテンズ・ゴット・タレント」でサイモンからゴールデンブザーを獲得した彼。単独でワールドツアーやるようなアーティストがオープニングアクトとして出てくるとは中々贅沢だ。そんな彼の代表曲「You Are the Reason」を聞く事が出来た。

You Are The Reason

Capitol Records

Amazon

美声を堪能してエドの登場を待っていると10分前のカウントダウンが始まる。10秒前のカウントダウンを皆で大合唱。「0」になった瞬間ステージ中央でエドがギターをかき鳴らすのは「Tides」のイントロ。

ライブの曲目については最後にセトリにまとめておくので、それ以外の話をメインにしたいと思う。準備の段階で気になっていたが、ステージが面白い動きをしていた。センターは十字の部分が昇降し、その外側の円はグルグル回っていた。

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この装置を巧みに使いこなしたライブ演出はまさに職人技だと感じられた。装置を飛び回りながら、前半部分はルーパーを使用したエド単独のパフォーマンスがメイン。中盤以降は4角に設置されたサブステージで各パートが演奏するバンドスタイルと興味深い趣向だった。

全体的に感じたことは、エドの音楽はこのツアー名のごとく「マスマティックス=数学」だと思い知らされたパフォーマンスだった。ルーパーを使用し、アコギと鍵盤を駆使していく様はまさに「足し算」のようだった。世界で有名なアーティストの中でアコギを駆使したルーパー職人はEd Sheeranをおいて右に出るものはいないと言っても過言ではない。あんな大舞台でステージいっぱいに動きながら各場所でルーパーを操作し「引き算」も行う。タイミングよくルーパーのある場所へ辿り着くのも「計算」どおり。

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オープニングの演出も10分前からカウントダウンが開始されており、きちんと時間どおりに始まるライブを初めて見たかも知れない。そのカウントダウンも観客を期待感を煽りまくっている。ワクワクしてカメラ構えてしまっていた。10分前にすでに始まっていたと言えば既に予定どおりの演出だったと後で気が付く。エドの登場もカウントダウンのモニターに目が行ってしまい、ステージ中央に飛び出してきていたエドに気付いたのは後で動画を見た時だった。これもまさにエドの「計算」どおり、「公式」にあてはめられてしまった。飛び出した瞬間勢い余って転んだ気がするがそれは「計算外」だったのかも知れない。

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さて、話をライブに戻す。アンコールは3曲。おまけにTシャツを「OSAKA」から「ORIX」に着替えていた。京セラドームへのサービスだった。「You Need Me,l Don't Need You」から始まり代表曲「Shape of You」からラストは「Bad Habits」へ。まさに会場のボルテージはマックス。ジャンプ禁止なのに促しまくる。とにかく良かった。最高のテクニック、計算された演出、そしてエドの笑顔が良かった。2024年1月27日セトリネタバレは最後に記載しておく。最後は「Bad Habits」で。ではご一聴。