単なるカバーではなく見る側をどれだけ楽しませることが出来るかということを考えたパフォーマンスはすごいと思う。まだまだ紹介しきれないところがあるが、今回はそろそろ最後の曲としたい。きちんとレコーディングしてMVもきちんと作った「Don't Look Back in Anger」、Oasis(オアシス)の超名曲のカバーだ。おもちゃの視点というMVは彼らの世界観の一部だろう。今後も面白いパフォーマンスに期待しながらご一聴を。
そんな言葉が頭によぎった瞬間寂しさが膨らんだ。まさかタイミングよくパンスプに奇跡的に参戦することが出来たのだ。とにかく個人的に人生最高のラインナップなのだ。まずThe Linda Lindas(リンダ・リンダズ)に始まり、The Vandals(ザ・ヴァンダルズ)にレジェンドのThe Damned(ダムド)。そして、マキシマム ザ ホルモンにハイスタ。最後はトドメのNOFX。しかもそのNOFXには私が最も敬愛するスカパンクバンド・DANCE HALL CRASHERSのKarina Denikéがバンドメンバーに名を連ねている。これ以上の最高のシチュエーションがあるだろうか?と、今後これを超えるフェスに出会えるか不安になるような面子だ。偶然の賜物かも知れない。NOFXがThe Vandalsとやるのはわかる。しかし、The Damnedとやるなんてまさに地獄に落ちても想像出来なかった。今回は25年バンドやってるホルモンですらThe Linda Lindasの次の若手だと言うベテランフェスだった。
ちょっとしたトラブルもあったため詳細記事はまた後日書きたい。全体的な話を今回はしたい。なんだかんだで実はこれまたホルモン以外ライブ初めてだった。NOFXは最初にして最後。だから自分の中での滑り込みセーフの手応えが凄かった。まずThe Linda Lindasはやっぱり面白いバンドだった。
と、3枚とも形はいわゆるベストアルバムだ。「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1」(2004年)、「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2」(2010年)はコンピレーションアルバムという枠組みで公式に発表されているようだ。いわゆるシングルや代表曲を集めただけというイメージでいればいいのだろうと勝手に解釈する。Utada名義の「Utada The Best」は2010年に「〜VOL.2」と同日にリリースされているが、宇多田さん本人が「完全に自分の意思に反している」と宣言しており、これはベストとは言い難い見解だ。それらの話も踏まえて、今作はデビューしてから25年余り経過した段階での彼女の作品、「宇多田ヒカル」としてのベストを収録していると言っても良いのではないかと思う。CDセールスがかげりを見せ始めた頃、彗星のごとく現れ史上最高枚数のセールスを叩き出したアルバム「First Love」。確かに「First Love」はベスト「な」アルバムのひとつだろう。だけれども今回の作品は前述のとおり現段階でのベストということで落ち着いて楽しみながら聞いてみたい。