音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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パンスプの話 PUNKSPRING2024

もう始まる前からそんな予感がしていた。日本のメロコア史において最も重要なライブのひとつになるかも知れないということを。

日本メロコアバンドの最高峰バンドのひとつ「ハイスタ」こと「Hi-STANDARD」と、こちらは世界で最も重要なメロコアバンドのひとつ「ノーエフ」こと「NOFX」の話。この2024年3月17日までにこの2バンドでNOFXのラスト日本ツアーを行っていた。ご存知ない方のために、NOFXは現在活動終了に向け世界中でツアーを行っている。

そして、今回日本で3箇所ファイナルツアーを行ってきて、それに同行するバンドはハイスタ以外に他にはいない。その界隈のバンドがわからない方にそれがどれ程重要なことかと言えば、TMネットワークのラストツアーに浅倉大介さんが着いていくことのグローバル版?いや例えばだが、デヴィッドボウイの日本ラストツアーに布袋寅泰さんや坂本龍一さんが登場するレベル?と例えるのが難しいので誰かうまく例えて欲しい。ただ、何となくとてつもなく凄いことだ、ということでご理解いただきたい。

そして最後の場がPUNKSPRING2024の2日目だった。前日の1日目も解散するSUM41がトリを務めていた。そのライブの後日本でのツアーをやることになっていた。NOFXは本当に日本ラストだったのだ。

実は今この記事を書きはじめたのは現地へ向かっている夜行バスの中だ。過去記事からわかるように私は西日本のとある地域のため、幕張メッセは遠方なのだ。しかも今回は単身での参戦。コストをかけられないため20年ぶりに深夜バスでの長距離移動なのだ。実際この歳になって再び乗ることになろうとは思わなかった。そんな遠征記を綴っていきたい。そんな中まずは速報的記事。

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とにかく久しぶりに乗ったのだがこれがキツかった。仕事が終わってからバスに乗り込み、余り眠れないまま朝方ごろ東京駅に降りそのまま幕張へ。40過ぎたおっさんには少し過酷すぎたが、入り口のゲートを見た瞬間それまでの苦痛が吹き飛んだ。

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NOFXが最後なんだ。」

そんな言葉が頭によぎった瞬間寂しさが膨らんだ。まさかタイミングよくパンスプに奇跡的に参戦することが出来たのだ。とにかく個人的に人生最高のラインナップなのだ。まずThe Linda Lindas(リンダ・リンダズ)に始まり、The Vandals(ザ・ヴァンダルズ)にレジェンドのThe Damned(ダムド)。そして、マキシマム ザ ホルモンにハイスタ。最後はトドメのNOFX。しかもそのNOFXには私が最も敬愛するスカパンクバンド・DANCE HALL CRASHERSのKarina Denikéがバンドメンバーに名を連ねている。これ以上の最高のシチュエーションがあるだろうか?と、今後これを超えるフェスに出会えるか不安になるような面子だ。偶然の賜物かも知れない。NOFXがThe Vandalsとやるのはわかる。しかし、The Damnedとやるなんてまさに地獄に落ちても想像出来なかった。今回は25年バンドやってるホルモンですらThe Linda Lindasの次の若手だと言うベテランフェスだった。

ちょっとしたトラブルもあったため詳細記事はまた後日書きたい。全体的な話を今回はしたい。なんだかんだで実はこれまたホルモン以外ライブ初めてだった。NOFXは最初にして最後。だから自分の中での滑り込みセーフの手応えが凄かった。まずThe Linda Lindasはやっぱり面白いバンドだった。

記事を書いたのが1年前。まだ子供ではあるが少し大人びた雰囲気で熱いサウンドだった。The Vandalsは自分が思っていたよりおじいちゃんになっていたが、あのボーカル誰だ?ということでざわついている。

さて、その次はマキシマム ザ ホルモンだったがガッツリと楽しんだもののここでひとつ事件が起こり、その後のThe Damnedをほとんど見ることは出来なかった。また後日話したい。でもThe Damnedを少しでも見ることが出来たのはものすごく宝だと思う。

そしてハイスタ。やっぱり良かった。NOFXに対してリスペクトを感じるセトリだったと思う。初期の作品を中心に熱いサウンドを繰り広げたのだが、思わず泣けてしまった。

最後はNOFX。これでもかと次から次へと畳み掛けてくる。くだらないMCから楽曲に入ったときシリアスさへの切り替えがすごい。演奏カッコ良過ぎて、本当に辞めてしまうのか?と疑ってしまうほど走りっぱなしだった。

最後はこの曲だった。「DECLINE」。最後はハイスタも飛び入って非常に長いバージョンだった。ハイスタの難波さんも言っていたが、NOFXは終わるけどサウンドはずっと残ると。もう一度聞いていくべきバンドだと改めて感じた。またPUNKSPRINGで得た物を伝えたい。その記事はまた後日。ではご一聴。