音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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STAND UP TO THE VICTORYから気付いたこと

先日通勤中にラジオから流れてきたのはタイトルの曲ではない。あの名曲だった。

リンドバーグの1991年作品「BELIEVE IN LOVE」だ。以前リンドバーグについても少し触れたことがあるが、今回は何の話がしたいかというと不思議な感覚に囚われたことの話。先程のカーラジオから「夢で逢えたら」のオープニングが流れて耳に入ってきたときのことだった。私の頭の中では次の曲が流れていた。

1993年「STAND UP TO THE VICTORY〜トゥ・ザ・ヴィクトリー〜」という曲だ。名曲が多いと言われるガンダムの主題歌の中でも根強い人気があると言われる曲だ。「機動戦士Vガンダム」オープニングテーマとして使用されたこの曲を歌っているのは川添智久さん、つまりリンドバーグのベーシストであり、作曲も手掛けている。そして冒頭の話と繋がる。通勤中の私は思ってしまった。

「BELIEVE IN LOVE」と「STAND UP TO 〜」は似ている。

調べてみるとすぐわかった、同じ作曲者だ。私は知らなかっただけなのだが、川添さんはリンドバーグのシングル曲めちゃくちゃ作ってる。子供心に何も考えず、ただ良い曲だなぁと思いながら聞いていたのだが、今調べてみると面白いことに気が付いた。

1992年「恋をしようよ Yeah!Yeah! 」も川添さんの楽曲だ。この煌びやかでロック、そしてポップでキャッチーなメロディは90年代初頭の日本音楽史に確実に刻み込まれている。

1993年の「会いたくて -Lover Soul-」「だってそうじゃない!?」も川添さんだ。渡瀬マキさんの声、歌い方にフィットさせたグッドメロディは本当に秀逸だと思う。ソロの「STAND UP TO 〜」もちょうどこの頃リリースされ、作曲家として勢いに乗っていたと言える。とは言え1994年に入り名曲は出るものの、「ガールズボーカルバンド」と言えばジュディマリへと時代が流れていった。

川添さんのソロやリンドバーグ以外を少し調べてみた。VELVET GARDEN、Backyard Special、Ai+BAND、 M.M.T.P.、TOP GUNなど様々なバンドを組みながら音楽活動を続けていた。これらの中からTOP GUNと米倉千尋のコラボレーションシングル「Naked Soul」(2011年)をご覧いただきたい。

リンドバーグではあまり見せない音楽性が目に付くが、やはりリンドバーグで無ければと思うのは私のワガママだろうか。そろそろ今回の話を終わりにしたい。

リンドバーグは結成35周年のツアーも行ったし、まだまだツアーを継続中だ。今回の話の主役である川添さんも60歳の還暦。かつてのように次々とリリースしまくっているわけではないが、まだまだポップでキャッチーなサウンドは健在だ。そんな川添さん作曲の超名曲「君のいちばんに…」を最後にご一聴。