音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

 当ブログにはアフィリエイト広告が含まれています

冬とマッキーとゲッダン

去年も寒くなったころ短編でマッキーこと槇原敬之さんの楽曲の話をした。

寒くなるとどうしてもマッキーの曲が脳内再生される。先日、寒くて強い風が吹いたとき、その寒さに凍えながらこの曲が聞こえてきた。

1992年の「北風 〜君にとどきますように〜」は6枚目のシングル。同じ心境に陥るのは同世代から上の方で多いと思う。懐古主義と言われればそれまでだが、それくらいマッキーの曲は情景が浮かぶ名曲が多いことを最近すごく感じる。

さて、今回は改めてマッキーの冬ソングは名曲だ!ということを思い出したり、知っていただくきっかけの話にしたい。まずは初期の名曲、冒頭にも出した1991年の「冬がはじまるよ」を。

ちなみにこの曲はビールとのタイアップだったことを記憶している方もいるだろう。この曲をリリースしたときマッキーはまだ22歳だった。

 

まだまだ冬の名曲は多い。1991年の「冬がはじまるよ」、1992年の「北風 〜君にとどきますように〜」に続いて1993で3年連続冬ソング「雪に願いを」。この曲はアルバムからのシングルカットではあったが、冬に聞きたくなるマッキーソングだ。

と、ここまで来れば1994年の冬ソングにも期待が高まるところだろう。しかしシングル曲は10月、11月にリリースされておらず、この年の10月にリリースされた5thアルバム「PHARMACY」にて「今年の冬」というしんみりとした楽曲が収録されている。

そしてここまでくると1995年のマッキー冬ソングが気になるところだが、実は1995年はツアー終了後ポリープの手術をしており、楽曲がリリースされていない。残念ではあったが、ここまで紹介して名曲ぞろいにも関わらず「冬のマッキー」の異名は正直聞かない。それはなぜか?答えは簡単である。ピンとくる方もたくさんいるだろうから一気に紹介したい。

ロマンスの神様」(2)、「幸せをつかみたい」(79)、「ゲレンデがとけるほど恋したい」(77)、「DEAR...again」(98)、「promise」(45)、「ストロボ」(66)と一気に広瀬香美さんの冬ソングを並べてみた。1993年から1998年まで毎年11月もしくは12月にリリースした楽曲だが、全て翌年のオリコン年間セールスランキングの100位以内にランクインしている。ちなみに曲名の後ろにあるのが順位だが、まさに「冬の女王」である。故にマッキーも世間一般的には冬のイメージが弱くなってしまう。ここまで冬に特化し、ヒットチャートを賑わしているのであれば致し方ないのかも知れない。だが、両者とも類稀なシンガーソングライターであることには変わりない。両者とも他者に提供している楽曲の多さがそれを証明している。

 

 

さて、今回はマッキーのとなので話を戻したい。ポリープの手術が終わったあとは「冬ソング」という形ではこれといった有名曲は生まれなかった。この間も「どうしようもない僕に天使が降りてきた」、「モンタージュ」、「Hungry Spider」などの名曲はリリースされたものの、1999年には逮捕されたりと色々あった。当時私もこれまでかと思ったこともあったが、やはりマッキーは天才だった。

SMAPに提供した2003年「世界に一つだけの花」が大ヒットした。この出来事がきっかけとなったと言われ、生まれた楽曲を今回の最後の曲としたい。

 

チキンライス

チキンライス

  • YOSHIMOTO MUSIC
Amazon

 

その曲は「チキンライス」。「世界に〜」のヒットを受け、ダウンタウンの冗談が本当になり生まれた冬の名曲。作詞は松ちゃんこと松本人志さん、歌が浜ちゃんこと浜田雅功さんで作曲がマッキー。なかなか面白い視点で描かれたクリスマスソングだった。マッキーも「クリスマスソング=恋愛ソングという常識を覆した」と松ちゃんの歌詞に賛辞を送っていたが、そのメロディは秀逸である。歌詞に注目が集まりがちだが、クリスマスソングならではの雰囲気を持たせながら、独特なメロディライン。さすがマッキーと呼ぶべきクリスマスの名曲。2020年にも再び逮捕されたマッキーだが、音楽制作は無理せずやって欲しい。まだまだ冬の名曲を作り続けられると信じてご一聴を。