音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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石川紅奈と言う二刀流

最初見た時衝撃的だった。

マイケル・ジャクソンの「Off The Wall」をカバーしたこの動画は、ウッドベースの弾き語りというだけで目を惹くのに、この演奏とボーカルで一瞬で引き込まれた。石川紅奈さんというジャズベーシストでボーカリストの話である。

 

Off The Wall

Off The Wall

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人気ジャズピアニストの小曽根真さんが次世代ジャズミュージシャンの認知度を高める、いわゆるきっかけ作りのプロジェクト「From OZONE till Dawn」の中で注目されるアーティストのひとりであった。

正直ジャズというジャンルは敷居が高い。BGMとしては様々なシーンで使用される為大衆的と感じることもある。しかし、アーティストごとにクローズアップしてみると、ある程度詳しくなければ本当の良さを理解できないのではないかと錯覚してしまう。私も興味があり、ジャズボーカルのLP等購入することはある。そこまで手を付けながら、詳しくないといけないと言う先入観に囚われてしまい、深くて広いこのジャンルへ思いっきり飛び込む勇気がない。だが、カッコいいと思えばそのあたりは気にすることはないとこのプロジェクトを見ていて感じることが出来た。小曽根さんの意図しているところとは異なるのかも知れないが、そんなきっかけになった気がする。

さて、少し話は逸れてしまったが、石川紅奈さんの話。ジャズの名門ヴァーヴからリリースするという逸材である。そんな石川紅奈さんは、同じく小曽根さんのプロジェクトでも名を連ねているピアニストの壷阪健登さんとユニット「soraya」を組んでいる。

「ひとり」という曲だがふたりの不思議な世界観を垣間見ることができる。良い曲である。ライブのダイジェストもご覧いただきたい。

とても素晴らしいユニットだとご理解いただけると思う。2人とも気持ち良さそうに演奏しているのが印象的である。

 

さて、石川紅奈さんはまさに日本ジャズ界の至宝となれるだろうか?ある方はベースボーカルと言うのもあり「ジャズ界の大谷翔平」と称していた。私はそのジャンルの経験値がないため、彼女のクオリティがどのレベルに到達しているのかはわからない。しかし、私の耳が「良い音」と判断している。小曽根真さんプロデュースのミニアルバム「Kurena」を手に入れてみた。自分も聞きこんでみてこれからの活躍を楽しみにしたい。先程のダイジェストでも演奏していた「愛のしるし」のショートカバーで最後にしたい。渋すぎるウッドベースの音色にクリアなウィスパーボイスで歌い上げる名演。何気にピアノも美しい。ではご一聴。