音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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The Biscats ロカビリーの未来

思わぬ形で目にした。

BOØWYの名曲「B・BLUE」である。先日6月9日の「ロックの日」に氷室京介のロックな曲を見てみようと思いYouTubeを彷徨っていたら興味深いロカビリーアレンジに出会えた。

このThe Biscatsというロカビリーバンドは非常に面白い。恥ずかしながらあまり詳しくなかったので、これを機に様々な動画に目を通していくうちに深みにはまってしまった。大量にカバー動画を上げているが、純粋に上手い。単にロカビリーアレンジしているだけではなく、今の時代に合わせたいと言う思いもあるようだ。80年代の楽曲が多い気もするが、比較的最近の楽曲アレンジにも挑戦している。この「うっせぇわ」に関してはなかなか思うところがある。

このロカビリーバージョンを聞くと、「うっせぇわってロカビリーだ」なんて錯覚してしまう。ボーカルアレンジも良い。シャウトするのではなくスマートに歌い上げている。また、一風変わったアレンジを見せてくれているのは、ゆずの「夏色」である。

カントリー側に寄せながらロカビリーテイストもきちんと残しているあたりかなり面白い。「夏色」と言う名曲のノスタルジックな部分を強調したアレンジは秀逸だ。

紹介が遅れたがこのバンドについて。ボーカルの青野美沙稀さんが1980年代のロカビリーバンドBLACK CATS、MAGICのドラマーの娘であることから始まっているようだ。それまで青野美沙稀さんはモデルやソロシンガーであったが、自分のDNAに宿るロカビリーに対する気持ちに気づいたのが2016年頃。その後ソロでリリースしていたが、バンドを組む形となった。NHKの朝ドラ「エール」に出た時に私はその存在を知ったと記憶している。その後現在のメンバー、ボーカルMisaki、ギターKenjiウッドベースSukeの形となった。もちろんオリジナルもかなりカッコいい。2020年「恋はあせらず」はきちんと「今」の曲だ。

たしかにロカビリーなのだが、現代の曲である。しかし、確かにロカビリーは一時的なブームのイメージが強い。今でも聞いている人たちは少しコアファンの印象がある。だが、まだこのバンドは若い。30になったばかりだからこそ、もっとポピュラーな場面で評価されても良いと思う。最後はこの「ジレンマ」と言う曲で締めたい。とにかくパフォーマンスのクオリティが高いうえにカッコいい。そんなロカビリーの未来を託されたこのバンドをご一聴。

 

ジレンマ

ジレンマ

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