オレンジペコー、orange pekoe。くだらないダジャレみたいなタイトルになってしまった。久しぶり耳にしたがやはり良い。ミレニアムだなんだ騒いだ2000年。その直後にリリースした曲がメインどころになっているが、令和のこの時代に流れていても全く違和感がない。改めてこのユニットは評価されるべきなんじゃないかと勝手に思っている。そんなポップでキャッチーでノスタルジックなふたりの印象的な曲、シングルが中心になってしまうだろうが話せたらといいな思う。カタログ的な記事になるが、ひとつひとつ趣深いので是非ご覧頂きたい。
まずはご存知ない方の為に簡単なユニットの紹介を。作詞とボーカル担当はナガシマトモコさん、作曲・アレンジとギター等担当の藤本一馬さんの2人組ユニット。ふたりとも1979年生まれで、元々関学の軽音部である。その後2001年にミニアルバム「orangepekoe」でデビュー。その中から「LOVE LIFE」と言う曲をどうぞ。
デビューからこの雰囲気である。少しおしゃれなシーンが見逃す訳がない。ジャケットもカンバラクニエさんが手がけており、この後もほとんどデザインしている。このジャケット=オレンジペコーと言ってもよいくらい定着した。続いては同じく2001年にリリースされた1stシングル「太陽のかけら」をどうぞ。
このあたりからFMラジオでよく耳にした。その後2002年にリリースされたのが、オレペコの代表曲「やわらかな夜」である。
この曲は当時FM802でかなり聞いた記憶がある。タイトルどおりやわらかな夜にぴったりの楽曲である。その勢いのままリリースされたのが「Happy Valley」だ。
この曲でメジャーデビューとなった。当時全国FM局32局のヘヴィー・ローテーション曲に選ばれ、その局数は史上最多であった。その後アルバム「Organic Plastic Music」がヒットし、年末の賞レースにて新人系のタイトルをいくつか獲得した。そして次にご紹介したいのが「Honeysuckle」。ブラジルの風を感じる楽曲である。
続いては私の好物であるビッグバンドスタイル。2003年の楽曲「極楽鳥 〜Bird of Paradise〜」。重厚でスウィンギーな伴奏と共に伸びやかなボーカルが心地良い一曲である。
次はビッグバンドの華やかさから一転聴かせるバラード曲。2008年の「Selene」。名曲である。
このユニットは前述のとおりナガシマトモコさんが作詞とボーカル、藤本一馬さんがほぼ作曲してギターを奏でると言うスタイルである。音楽性に大きな変化がないと言えば語弊があるが、一貫性があり長く続けているとその意味が大変大きくなる。一般的には飽きられることも多く、実際デビューして数年後には音楽シーンで見かけることが激減した。しかし、オレンジペコーは自分たちのペース、スタイルを守り続けながら、ユニット以外にもビッグバンド編成をやったり様々なことにも挑戦している。ジャズ、ソウルやブラジル音楽の要素をふんだんに取り込んだメロディは普遍的な良さを十分に奏で続けている。また、海外に拠点を移したり、ライブを行ったりもした。現在は拠点を日本に戻して精力的にライブを行っている。
【新規公演決定!】8/11(金)
— orangepekoeofficial (@orangepekoe_jp) 2023年4月28日
今年の夏はビルボード大阪で久しぶりのバンド編成ライブ!orange pekoe with OP’s Feeling Good Summer 2023 と題したスペシャルな一夜となります。心地よい夏を一緒過ごしませんか?チケットはBBL先行6/9, 一般6/16 12:00〜です!https://t.co/ayqronlI24
最後は2020年のブルーノート東京でのライブをお聞きいただきたい。色褪せることがない声とギターが奏でる落ち着いた雰囲気でのパフォーマンスを是非ご一聴。