またもやPostmodern Jukeboxの話。定期的にやっている話。今回は前回からこちらの曲をピックアップするとともにその話からリンクしていきたい。
まずはShania Twain(シャナイア・トゥエイン)の「Man! I Feel like a Woman!」をオリジナルと。
1997年、Shania Twainの3rdアルバム「Come On Over」に収録され、後にシングルカットされた。その結果この楽曲で2000年にカントリー女性ボーカル部門でグラミー賞を受賞した。カントリーポップと呼ぶべき楽曲の当時のヒット曲をカバーしたのはAllison Youngと言うシンガーソングライター。そのアーティストが50年代のモンロー風アレンジが今回のバージョンである。オリジナルが少しビンテージなサウンドを残しているため、大幅なアレンジとは言えないが相変わらず面白いパフォーマンスである。Allison YoungはYouTubeでジャズスタンダードやクラシカルなポップスなんかをカバーしているので興味ある方は是非探していただきたい。
続いてはディスコ映画の名作「サタデー・ナイト・フィーバー」からの楽曲「Stayin' Alive」。
The Bee Gees(ザ・ビー・ジーズ)が1978年に4週連続で1位を獲得した名曲をWild Billと言う方ががウッドベース片手に甘いボーカルを披露している。面白いなと思ったはロカビリーアレンジという点とオリジナルのイントロをショートカットしている点である。まず、ディスコミュージックをベース音の強いロカビリー調にすることにより、大きなアレンジをしていながら非常によい組み合わせであることがわかる。そしてイントロのショートカットは意外だった。
この「Stayin' Alive」のイントロはギター音が非常に印象的である。そして、ウッドベースを抱えた人がセンターにいる。こちらの勝手な想像だが、やはりそこをおしゃれにウッドベースで奏でてくると思ってしまう。しかし、あっさりスルー。このPostmodern JukeboxのアレンジャーScott Bradleeのセンスが光る。
さて、続いては今年2023年の全米チャートを賑わせているMogan Wallen(モーガン・ウォーレン)の大ヒット曲「Last Night」のカバー。この記事を書いている段階でビルボートチャートで15週首位を獲得している。2023年最注目の楽曲と言えるであろう。その楽曲をカバーしたのがFreedom Youngという人。今回のアレンジは70年代のBobby Caldwell風ということで、また一段と変わった仕上がりとなっている。
こちらはBilly Joel(ビリー・ジョエル)の名曲「Uptown Girl」のカバーである。Judy Garland風の古き良きアレンジ歌うのはStella Katherine Coleというジャズシンガーだ。オリジナルのアップテンポ感をうまく落ち着かせながら、メロディラインをうまくジャズ風にいかしていく素晴らしいカバーとなっている。
と、こんな感じでPostmodern Jukeboxは過去の名曲のアレンジに挑戦しながら、常に新しい楽曲でのカバーにもチャレンジしている。最後はたまにやるゲームシリーズ。ゼルダの伝説をタップダンスとともにアレンジ。結構面白い。そしてかっこいい。どんなカバーか期待しながらご一聴を。