音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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宴が始月曜からの帰日曜 友成空

「なかなかヤバいのを聞いた」。私なりに色々耳にして「いいな」と思ったら基本すぐに記事を書き始める。どんなアーティストなのかチェックしながら、他の楽曲はどんな感じなのか?という風に考えながら筆ならぬスマホに指を走らせる。どのアーティストが「いいな」とか線引きはそのときの感触だが、今回はその「いいな」が久しぶりに「これ、すごいぞ」になったアーティストの話だ。たまたま上がってきた動画だったのたが、非常に興味深かった。そのアーティストの名前は「友成空」(ともなりそら)。曲名は「鬼ノ宴」、早速ご覧いただきたい。

なんて言えばよいのだろう。楽曲の背景はおどろおどろしい感じなのに決して古臭くなく、声が特徴的かつ歌詞のワードチョイスが面白い。「始月曜」(はじマンデー)や「帰日曜」(かえサンデー)なんてワードは思わずニヤリとしてしまう。そしてどこかアーバンな一面も感じた。一度聞いたら続きを聞いてみたくなる世界観を持っている。そこで他の楽曲を聞いたときに意外な、良い意味での「落とし穴」にハマってしまった。

 

 

この友成空さんは、作詞・作曲・アレンジだけでなくイラストまで全てを自分でこなすマルチな才能アーティスト。 高校生活最後の日にリリースされた2021年のデビュー EP「18」は顔もプロフィールも一切出さないながらも異例の反響を得る。その中から「看板」という曲と「TSUMI」という曲を連続でどうぞ。

この2種類の楽曲を描ける18歳は非常に面白い。メロウな感じな楽曲とそれと対を為すアーバンでシティ感満載の楽曲は最初抱いた印象とは大きく異なった。

18

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当初顔やプロフィールなど詳細を一切公開していない謎多きシンガーソングライターだったが、2022 年には TikTokでシティーポップを中心に カバー動画を積極的にアップして反響があった。また BiSH が一般公募した楽曲コンペに選ばれ、「I」という楽曲を提供した。

カバーも紹介しておきたい。MONKEY MAJIKの「空はまるで」である。原曲の爽やかな感じを残したまま彼の持ち味を感じさせてくれる。独特な優しい声はポップに弾けている。

最後に紹介する2023年12月リリースの楽曲「改札」も彼の表現力の幅広さを感じさせてくれる。ポップなメロディを優しく弾き語ってくれる感じが、良い意外さを生み出してくれている。「鬼ノ宴」からここまでの意外性、「落とし穴」はとんでもなく良いところへ落としてくれた。今後の彼の飛躍が「始月曜」と期待しながらご一聴を。