音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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アコギティックソング

音楽を表現する方法は様々な形がある。自分で歌詞を書いて曲を作って、それを歌う。それが一番わかりやすい。その他にも、提供してもらった曲を歌ったり演奏することも音楽を表現している。また有名ソングを「歌ってみた」とか「やってみた」とかもたくさんある方法のひとつだ。もしかしたらこのブログも音楽を表現していると言えるかも知れない。

さて、今回の話はいわゆる「やってみた」系の動画の方であるが、何故かおすすめに上がってきた。

 

踊り子

踊り子

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「s.etsuo」さんという方の「やってみた」動画だ。Vaundyさんの「踊り子」をやってみている。しかも、この方「やってみた」や「カバー」ではない。「もどき」という表現だ。間違っていないし、むしろ日本語として正しい言い回しの新しいパターンだ。

この動画を見つけた時点、26日の23時前で登録者数は800後半。へー、と思いながら過去動画一覧をスクロールしていったら「?」となった。あれ?900になっている。ほんの数分のことである。思わずチャンネル登録してしまった。失礼な言い方だが、ただおじいちゃんが部屋でアコギ弾いて懐かしい曲や最新の曲を歌っている不思議な動画だ。

この「s.etsuo」さんの詳細はわからないが、「アコギティックソング」なる表現者であることは分かった。人となりもわからないのでYouTubeチャンネルの紹介文を引用させていただいた。

「アコギティックソング」。

1960年代後半よりアングラソング、フォークソング、ニューミュージック、フォーク&ロック,J-POP,・・・

いろいろなくくりで歌われてきた歌、私の気持ちとして、アコースティックギターが似合う歌,acoustic guitarで歌える歌,そんな歌を「アコギティックソング」と呼びたい。

「コピー」でない「もどき」.「〇〇の歌だ」ではなく「〇〇の曲に聞こえる」という出来を目指して(?)、買い貯めてきた楽譜を無駄にしないように、また、耳に入ってくるアコギティックソングを手あたり次第に唄っています。

YouTubeチャンネルs.etsuo 概要より

という定義で「アコギティックソング」をやっている。2015年4月から動画を上げ始めて、2023年8月の段階で750曲以上アップするというのはなかなか凄まじい量だ。

古い楽曲は何処か共通点を感じる部分が見受けられるが、新しい楽曲に関してこの年齢の方で何故この選曲だったのかわからない。とにかく興味深い。渋い声ではあるが、お世辞にもずば抜けて上手い訳でもない。しかし、気持ちの込め方から音楽に対する愛を感じる。それがこちらに伝わってくるということは非常に素晴らしいと思う。

大体の動画の再生回数は200から300程度のものだ。その中から気になった動画を紹介したい。

 

 

 

「深夜高速」のもどき。フラワーカンパニーズの楽曲だが、斉藤和義さんバージョンを歌っている。この際どちらでも構わないくらいに一音一音に重みを感じる。

 

夜明けと蛍

夜明けと蛍

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「夜明けと蛍」n-bunaさん作品である。ボカロ楽曲ももどきしている。恐らく素晴らしいと感じた楽曲をカバーしていると思うが、この年齢でその感性は脱帽ものだ。

 

 

あいみょんさん「君はロックを聴かない」のもどき。村下孝蔵さんや吉田拓郎さん等のフォークレジェンド達を多くカバーしているのはわかる。その上で最近のフォーク系楽曲にもきちんと手をつけていることが興味深い。

 

宙 船(そらふね)

宙 船(そらふね)

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この中島みゆきさん「宙船」はもどきではない。「くずれ」である。その境目はわからないが、きっと何か基準があるに違いない。

 

最後は竹内まりやさんの「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」。部屋のなかでおじいちゃんがアコギで弾き語りしているだけなのに何か惹きつけられた。たくさんあるので定期的にチェックしてみようと思う。ちなみに一晩明けたら登録者数が1000超えていた。思わぬ形で出会ったカバーの原点、マイ・スイート・ホームである「もどき」をご一聴。