音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

 当ブログにはアフィリエイト広告が含まれています

カラオケという世界線 第3話

まずは前回まで第1話と第2話をご覧になってない方は、そちらに今回のことの始まりを書いています。また、この記事を読みやすくするためにも目を通していただけたらありがたいです。今回も様々なことが読み取れたので、そのことを時系列ごとに説明していきたい。

 

2007年〜2009年

2007年序盤は前回の記事最後に紹介した湘南乃風純恋歌」(36)がぶっちぎっていたが、夏頃突如やってきたのがGReeeeNの「愛唄」(20)。例の覆面グループが一世を風靡し始めた。

GReeeeNの存在は音楽シーンに一石を投じた。2020年紅白に出場した4人組ボーカルグループは15年前から覆面状態で活躍し、いまだに正体を公表していない。覆面系の中でも大成功した部類。初音ミクが登場したの奇しくも2007年。初音ミクが大衆化し始めた年からリアルボイスの第一線で活躍した彼らは新しい切り口で音楽を届けてくれた。現在の覆面系代表格と言えば歌い手「ado」だが、このアーティストが活躍できた土壌はここにあったともいえる。大衆が大きく受け入れるきっかけを作った初音ミクGReeeeNの存在は大きいと考えられる。

さて、2007年の8月からいよいよこのストーリーの主人公であり、最強のカラオケソングが居座り始める。高橋洋子残酷な天使のテーゼ」(1)(以下「残テ」)である。実はこの曲がリリースされたのは1995年10月。つまりカラオケで月間トップ10に入るまでに12年近くかかった。"新劇"こと「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が2007年9月1日公開を受けて注目度が非常に高まっていた。2008年1月に一旦圏外に落ちるものの翌月の2月にはトップ10圏内に返り咲く。

 

 

またこの頃から「レミオロメン現象」ともいえる現象が起こる。冬になると「粉雪」(14)が、3月になると「3月9日」(16)がランクインする現象が始まる。

2008年になってもGReeeeNの勢いは止まらない。夏頃から「キセキ」(5)が大ヒットし、ロングヒットとなる。

新劇2作目である「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の影響で「残テ」は2009年の7月にやっと1位に上りつめる。この1位のまま2009年は過ぎていく。

 

 



2010年〜2013年

「残テ」は2010年2月に木村カエラ「butterfly」に首位の座を譲るものの、「残テ」は翌月再び1位。ここからひたすら快進撃を続ける。絶対王者として貫禄をつけ始めた2010年11月に強敵が現れる。AKB48ヘビーローテーション」である。

この曲は2011年10月まで1位に君臨し続ける。その後は「フライングゲット」と1位争いを繰り広げたりするものの根強く2013年の夏頃までトップ10にランクインし続ける。

2010年頃からランキングの入れ替わりが少しずつ鈍化してきた。その後の東日本大震災の影響も加えてあるのではないかと考えられたが、そこでは無さそうだ。CDのセールスなんかも影響していると考えたがあまり傾向を感じなかった。そして動画を見ていて気が付いた。右下にある「曲数カウンター」だ。2010年頃を見ているとカウントが異常に早い。そこで目測ではあるが5年おきに調べてみて、1年間の配信曲数を数えてみた。

2000年約5000曲2005年約30000曲2010年約22000曲2015年約8000曲2020年約12000曲という結果だった。2005、2010年が配信曲数が多かったようだ。一旦減少傾向になったが、2020年増えている。コロナの影響で更に落ち込むかと思ったが、意外とそうでもないことがわかった。話を戻すと結局登録数が増え、選択肢が増え過ぎてランキングの入れ替わりが鈍化した、という結論に持っていきたかった。しかし、関係なかったしむしろ違う何かのヒントが得られそうだった。今後の検討事項としたい。

その一方で2011年11月に面白い現象を起こす曲がランクインしてきた。「千本桜」(27)である。2012年3月に1位「千本桜」、2位「残テ」かワンツー状態となる。この後しばらく月が変わると1位と2位が入れ替わる現象が続く。

2012年の9月にゴールデンボンバー「女々しくて」が現れる。ここでぶっちぎりの1位を獲得してからはしばらく金爆のターンとなる。金爆は2013年の夏頃まで1位をキープし、一瞬進撃の巨人主題歌Linked Horizonの「紅蓮の弓矢」に首位を譲る。その後新たなヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」の時代がやってきたまま2013年は終わりを告げる。

と、話はここで終わらない。この2010年〜の期間に登場した「ヘビーローテーション」、「女々しくて」や「恋するフォーチュンクッキー」はカラオケでかなり大ヒットした。しかし、ご覧の通り後ろに数字が入っていない。つまり30年のトップ50位に入っていないのだ。この段階ではその原因があまりわかっていない。最終的に振り返ったときに何が気付けるかも知れない。

 

 

さて、今回もこのあたりにしたい。ようやく「残酷な天使のテーゼ」も登場し、様々な楽曲が溢れてきた。今回も最後は私の「十八番」というどうでもよいシリーズ。今回の曲はカラオケのメンツに大きく影響されるが、ハマればこの上ない盛り上がりを見せる楽曲。Bon Jovi(ボン・ジョヴィ)「Livin' on a Prayer」である。ではサビを大合唱しながら次の話までご一聴。