音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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カラオケという世界線 第2話

まずは前回第1話をご覧になってない方は、そちらに今回のことの始まりを書いています。また、この記事を読みやすくするためにも目を通していただけたらありがたいです。今回も様々なことが読み取れたので、そのことを時系列ごとに説明していきたい。

 

2001年〜2003年

21世紀に入っても入れ替わりが激しい。Every Little Thing「fragile」(25)、ポルノグラフィティ「アゲハ蝶」(12)などカラオケヒット曲が次から次へと出てくる。ポルノグラフィティは2000年の「サウダージ」(7)といいカラオケ大ヒット曲を出す興味深いグループだということがわかる。一方CHEMISTRYのCDセールスは爆発的でカラオケも上位に入っているが、意外にも30年のトップ50に入っていない。

その後この動画最大の謎といっても良い出来事が起こる。それは2002年の2月と3月が同じトップ10だったことだ。この期間内で唯一起こった現象だ。1位はhitomi「SAMURAI DRIVE」、2位は浜崎あゆみ&KEIKO「a song is born」、3位は宇多田ヒカルtraveling」と以下略であるが、なぜ同じだったのか?色々調べてみた。まず関連性が高いと考えられるCDの月間ランキングを調べてみた。もしかしたら、似ているもしくは同じなのではないかと。そこでオリコンチャートを集計されている方のサイトから引用させてもらった。

CDセールスランキングとカラオケが全く異なるランキングになっている。しかもその翌月、2002年の4月にはほとんどの楽曲が圏外に落ちている。全く傾向が読み取れない興味深い期間である。この結果を受けて改めて考えさせられたのは、ヒットチャートは人々が「耳」にする曲で、カラオケは人々が「口」にする曲であるという点である。セールスとカラオケは、多少違いがあっても似通っていると思っていた。しかし、この2002年の2月、3月の比較のように全く違う結果をもたらすことに気付いた。

そしてこの話の直後2002年の4月、5月の1位「あなたに」と2位「小さな恋のうた」(2)をMONGOL800が獲得した。

本当にモンパチはすごいことをやってのけた。インディーズバンドでありながら、成熟した音楽シーンにおいてセールス・カラオケで天下を獲ることが出来た。非常に稀なことだし、今後もその偉業は語り継ぐべきことだと思う。

2003年に入るとSMAPの名曲「世界に一つだけの花」(21)が登場する。その2003年中は常に上位で滞在している傍ら、HYの「AM11:00」(43)と上位争いを繰り広げることがあった。そんな2003年の最後は中島美嘉の名曲「雪の華」(31)が1位で締めくくった。

 

 



2004年〜2006年

2004年に入るとこの対局的な2つのカラオケ大ヒット曲が上位争いを繰り広げる。大塚愛さくらんぼ」(34)と一青窈ハナミズキ」(3)である。

みんなで盛り上がる「さくらんぼ」に対して、ひとり聞かせる楽曲「ハナミズキ」が対照的で興味深い。

平井堅瞳をとじて」、柴咲コウ「かたちあるもの」のセカチューものや、オレンジレンジ「花」(26)の「いま、会いにゆきます」などの日本映画ブームもこの頃だった。

その後ヒットしたのはレミオロメン「粉雪」(14)。感情のまま絶叫するサビが皆の共感を得たのかわからないが、"こな〜〜ゆき"というフレーズは毎年雪が降り始めるとすぐ思い浮かぶ程に刷り込まれてしまった。

湘南乃風純恋歌」(36)が2006年後半にカラオケでもヒットする。いわゆるレゲエがここまでロングヒットしたケースは珍しく、カラオケでみんなが歌うくらいポピュラー化させた彼らの功績は大きいと考えられる。その流れのまま2006年のチャートも終わりを迎える。

 

純恋歌

純恋歌

  • 134RECORDINGS/TOY'S FACTORY
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今回もこのあたりで終わりたい。まだ、主人公である「残酷な天使のテーゼ」はまだ出ていない。続きは次回以降でさらに話していきたい。最後は私が若かりし頃「十八番」にしていた楽曲その2で締めたい。ラルクことL'Arc~en~Cielの「DIVE TO BLUE」。これもその場を盛り上げることは出来た。今はもう無理だけど。そんな感じでまた続編までにご一聴を。