音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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おぱんちゅおぱぱ 履いてるんですけど〜

そろそろ機は熟したであろう。流行りが落ち着いた頃にこの話が出来ればと思い待っていたが、思ったより流行りが長い。その話とはタイトルのとおり「おぱんちゅうさぎ」の話である。

 

おぱんちゅうさぎとの出会いは覚えていないが、いつからか気になり過ぎていた。あのシュールさがたまらない。おぱんちゅうさぎの作者「可哀想に!」さんの物事の切り取り方が絶妙に面白い。シュールだけどギリ状況が理解できるあたりのバランスが素晴らしい。音楽に関してメロディもリズムもめちゃくちゃなんだが、歌詞がメロディやリズムの異常さを忘れさせてくれるくらい破壊力がある。何はともあれ「おぱんちゅうさぎソング」を聞いていただきたい。

"履いてるんですけど〜"と、この歌詞の瞬間腰が砕ける。前述のとおりリズムもメロディもガタガタなのだが、惹きつけられる歌詞の世界観がシュールすぎる。おぱんちゅうさぎが可愛いとかそう言った感覚は私にはない。しかし、気がつくとガチャガチャをまわしたり、キデ◯ランドのおぱんちゅうさぎコーナーで若い女子に混じりながらおっさんがグッズを物色したりしている。

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恥ずかしいというより、おぱんちゅうさぎの存在が面白いというのが勝るのだ。しかしながら、これだけ若年層ではポピュラーにも関わらず自分の周りの知名度が著しく低い。同年代はまず知らない。想像以上に肩透かしを食らい続ける日々。たまに知っている人に出会うが、こちらの熱狂ぶりに食いつくこともなくむしろ「おっさんキモいぞ」と言わんばかりの空気感を醸し出してくる。

いやいや、皆何か勘違いをしている。さっきも言ったとおり、「可哀想に!」さんの作品を素晴らしいと評価している訳で、決して下心や可愛いものを愛でているという状態ではない。と、必死になって説明したところで逆効果である。まぁ自虐的な話はこのあたりにしてなぜ面白いと感じるのかを考えてみた。

この動画は「可哀想に!」さんの人気キャラでおぱんちゅうさぎと双璧をなす「んぽちゃむ」である。ご覧のとおり「んぽちゃむ」は出来のわる…稚拙な感じがするキャラ。ちなみにヨーグルトの妖精だ。そんなキャラの至らないところをフォローしているのが「きみまろ」という出来の良い親友だ。この2人のストーリーもシュールであるが、最後に「きみまろ」が全部片付けてくれる。こちらは何だか見ていても安心できる面白さだ。

 

 

しかし、おぱんちゅうさぎはその存在がいないため、最後はほったらかしというオチも少なくない。このままどうなってしまうのだろう?という不安感と、何処かサディスティックな自分がこのうさぎを冷ややかにみていると言う優越感が心の中に現れてくる。そんな可哀想にと思う感情と何処か冷めた自分を「可哀想に!」さんは絶妙なさじ加減で生み出してくれる。そこが面白く感じてしまうのではないかと考えてしまう。そのシュールさは架空のCMソング的なものまで作り上げた。

「ホテル・ダンゲロウス」なる架空ホテルの紹介。もうここまで来ると意味がわからない。しかし、意味がわからないが見てしまう。そして見終わったときの感想、「俺は何を見せられたんだ?」という不思議な感覚。懐メロ調の「おぱんちゅ食堂」というのもご覧いただき、同じような感覚をもう一度味わってもらいたい。

さて、最後は「おぱんちゅうさぎ ソングオブ バースデー」で終わりにしたい。おぱんちゅうさぎのバースデーを祝った曲だ。しかしながら、後半はもう完全に意味がわからない。シュールと言うか、行き当たりばったりと言うか。しかもバースデーソングなのに、冒頭から「生まれたからって油断をするなよー」なんて貶めているあたりすごい。おぱんちゅうさぎにまつわる音楽を集めて私なりにその魅力が伝えてみた。少しでも伝わったならこの上ない喜びである。折角なのでこの曲でこの寒い日々を乗り越えていただきたい。ではご一聴を。