音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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浪漫飛行だけどまた浪漫飛行

最近米米クラブのオフィシャルで「浪漫飛行」のMVがアップされた。

時代を感じるMVだが、米米クラブと言えばこの曲だと言う方も多いだろう。1990年に発売された10作目のシングル。ジャケット写真とカップリング曲の異なる「東日本版」「西日本版」の2種類が存在した。私も今回この記事を書くために少し調べるまで、この2種類が存在した事実を知らなかった。子供のとき兄がシングルを持っていたのだが、後者だったのだろう。東日本版が「ジェットストリーム浪漫飛行」、西日本版が「そら行け!浪漫飛行」だったのだが、それを聞いたら後者である。たしかカップリングが「そらいけ」だった。

↓東日本版

↓西日本版

 

こうやってみると子供の頃家にあったのは確かに西日本版だ。このシングルはすでにリリースされていた1987年のアルバム「KOMEGUNY」に収録されていた曲で、後にシングルカットされたものだ。何故今回アップされた理由はこちら「全曲浪漫飛行トリビュートアルバム」だ。

1990年前後日本の音楽シーンのトップに君臨していた。当時を知らない世代でも冒頭の「浪漫飛行」や最大のヒット曲「君がいるだけで」等は耳にしている。そんな王道メロディソングと言う顔を持つ一方で、米米クラブが他と違うのはその多様性である。バブルと言う勢いによって動いていたこの時代で、その勢いそのままにパフォーマンスを繰り広げていた。「君がいるだけで」のこちらのバージョンをご覧いただきたい。

このおふざけがすぎるバージョンだが、こちらに米米クラブたる所以が垣間見える。振り付けもふざけているように見せているが、きちんと歌って踊っている。くだらないことで笑わせながらも締めるところは締める。しかもこの曲は前述のとおり最大のヒット曲ゆえ、特別な扱いを受けるかと思っていたら自分たちが一番ぶち壊してくる。ここが良い。観客が喜べばいいのだ。その一方でまた別の米米クラブたる「ア・ブラ・カタ・ブラ」のような楽曲もある。

楽曲の歌詞とメロディだけを見ればなんか変なタイトルにメロディだなと感じるかも知れないが、米米クラブのアレンジ力と全体のパフォーマンス力の高さによりめちゃくちゃ華やかな名曲になる。ボーカル・石井竜也さんの歌とトークはさることながらジェームス小野田さんの存在はでかい。変な格好担当のような存在だがコーラスとしてかなりイイ声で曲全体を支えている。

さて、このバンドは有名曲が多く長くなってしまう。この辺りで最後の曲「Shake Hip!」。ホーンセクションをうまく使いリズミカルなテンションで奏でる、ライブではかなり盛り上がる曲だ。ファンの間でもこの曲の人気はかなり根強く、この曲こそ米米クラブだと言うファンも少なくない。普通にカッコいい曲で最近は某うどんチェーンのCMでも使用され耳にした人も多いだろう。米米クラブは再結成し、今も活動して今年は全国ツアー真っ最中だ。華やかなステージを繰り広げる彼らの今後の活躍をイメージしながらご一聴を。