音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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ワンフレーズの衝撃

毎日のように暑い日々が続く。夏の歌と言えばたくさんあるが、ふと思い起こされたのはYUIさんの「SUMMER SONG」だ。これまでYouTubeで代表曲はショートバージョンでアップされていた。そして、今回フルサイズで見ることが出来るようになった。夏の名曲であるこの曲には衝撃的なフレーズがある。

”真っ赤なブルーだ”

かなり衝撃的だった。この曲は2008年7月にリリースされ、もう青春時代が終わっていたであろう私に「青春」をもたらしてくれた。最後の締めに向かいながら、曲も盛り上がっているところにこのフレーズだ。最初聞いたときは「??」となった。情景、心境どちらを取っても非常に複雑に感じてしまう言葉だ。歌詞の前後から読み取れるのは、海に映った夕焼けのことだと考えられる。とは言え、その情景だとしても、オレンジや赤みがかった色は視認できるが青くはない。心情としては熱く燃える青臭い青春といったものだろうか。とにかく言葉としてはとてもシンプルかつ独創的だが、表現方法としては含みがあって天才的である。

”恋しちゃったんだ たぶん”で有名なこのフレーズも、簡単な倒置法でより恋した心情を強調している。歌詞だけでは物足りないが、メロディセンスが秀逸で、その後に続く歌詞もうまくとりまとめている。YUIさんの何とも言えない青春の切り取り方は、いつの時代にも通用すると思う。そんな淡い思いを抱きながら最後にご一聴を。