音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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ブランデー戦記というワンダーランド

ようやく手に入れた。ブランデー戦記の1stEP「人類滅亡ワンダーランド」。実はフライングゲットしていたので発売日前日の8月8日には入手していた。

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ついでにおまけCDまで付いている。一応軽く聞き込んでから記事にしたかった。この写真をインスタであげたらすぐギターボーカルの蓮月さんがストーリーでメンションしてくれて1人ほくそ笑んでいたことは秘密だ。

このバンドとの出会いはこの時だった。まだ当時Twitterを始めたばかりで、そちらでの情報収集方法をあまり理解していなかった。はてなでもブログを書いているゆたさん(id:SHADE)が当時教えてくれた。この時ネットで手に入らない情報はTwitterで見つかることをこの歳になって初めて知った。

早速CD開封してみたところ、いきなり違和感を覚える。歳を重ねてもワクワクできる音楽が生み出されている喜びを感じている。しかし、その歳を重ねたが故の違和感。

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いや、いきなり気付いてしまった。黒いし、なんか隠してるだろ。聞く前から気付いてしまった。そんな自分がつまらない。だが、こんな仕掛け嫌いじゃない。

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この「Musica」を初めて聞いたときは、何とも古臭いグッドメロディなんだ、と感じた。そもそもこの「Musica」とはどう言う意味なのか。なんとなく「音楽」と意味だと皆何となく想像できるだろうが、何故このタイトルなのか?ラテン語系の言葉だがイタリア語だったりスペイン語だったりする。「Music」だとダメだったのか?改めてこのことを勝手に考えてみたい。

このEPのタイトル「人類滅亡ワンダーランド」はこの「Musica」の歌詞にあるワードだ。

1.Musica

2.僕のスウィーティー

3.黒い帽子

4.サプリ

5.Kids  s.t Snuff

5曲+歌詞カードを隠しているシークレットトラックの全6曲が収録されているが、作詞作曲は全てギターボーカルの蓮月さんだ。正直言わせてもらっていいだろうか。歌詞の世界観が理解できない。あまりにも不思議なワードが並びすぎている。代表作である「Musica」はまだわかりやすい話だと思っていた。結婚するために必要なものを考えている主人公、大人になるためのアイテムをリストアップしている。クラシックを聞くこと、コンサートに行くこと、そしてブラックコーヒーを飲めるようになること。これらのミッションをクリアすることが大人になるために私が足りない人生経験を得ることに繋がると。あどけない主人公の結婚への道のりと言えば単純なめでたしめでたし?で済むのだが、この曲の歌詞には全てを台無しにするフレーズが2つある。

「そもそも人間じゃないし」「人類滅亡ワンダーランド」

この2つのフレーズのおかげで、もうこの曲の世界観がワンダーランドである。もう「Musica」や「Music」の意味を考えると言ったもののどうでもよくなる。それよりも人間じゃないってどう言うことだ?人類滅亡後のアフターワールドのことを表現しているのか?などと考えても答えが出るわけではない。このあたり深く考えても答えには辿り着けない。蓮月さんに聞くしかないが、まぁ良い曲だからもういいか。

こんな疾走感あふれる楽曲「僕のスウィーティー」も歌詞は不思議な世界観だ。ゾンビが口だけは達者だったりと深く考えてはいけないのかも知れない。語呂合わせになっているのか?いや、考えるな。ここはワンダーランドだ。

 

その他の曲も歌詞の世界観は掴み取れない。そしてこの作品は、どこかクラシカルな要素が組み込まれている。グランジとまでは言わないが、鬱蒼とした世界観や歪んだ音が比較的多く感じられる。そこへ聞いたことないような歌謡曲風メロディ。あまり詳しくないがファドか?と思わせられるような節回しの歌い方。それを感じたのが最後にご覧いただきたい曲「Kids」。ファドと言えばポルトガル。もしかしてもしかするが、音楽をポルトガル語だと何というか調べてみた。

「Música」

そんな私だけが納得したオチだったが、作品自体はワンダーランドで良い1枚だと言うことに変わり無い。ブラックコーヒーでも飲みながら是非ご一聴を。