音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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これが人生 人生は夢だらけ

先日NHKで特番に出演していた椎名林檎さん。

ありあまる富

定期的に椎名林檎さんの記事は書きたくなる。

今回記事にしたいとふと思った楽曲は「人生は夢だらけ」。もともと高畑充希さん出演・歌唱のCMソングとして書き下ろされた。高畑充希さんは歌ウマ女優として定評があるが、この楽曲はそんな彼女の良い部分をうまく引き出せている。ミュージカル調の曲調は楽団をバックに壮大な世界観を披露している。CMソングとして提供されたこの曲「人生は夢だらけ」はCM制作側からあらかじめ提示されたキャッチコピーを用いて作詞されたが、椎名林檎さん自身がセルフカバーする際に大幅に歌詞が変更された。そして、メロディも新たに追加され、CMにはなかったフルバージョンとなった。他の歌手に提供した楽曲をセルフカバーした2017年のアルバム「逆輸入 〜航空局〜」に収録された。

もちろん作詞作曲は椎名林檎。冒頭の高畑充希さんのバージョンは希望溢れる感じで明るい。一方椎名林檎さんバージョンはわずかながら憂いのトーンをふとした瞬間に見せてくる。年齢的な表現の違いなのか、よく言えば感情に幅があるように感じる。"これが人生 私の人生"と言うフレーズが、含みを持っているように感じるのは考えすぎだろうか。どちらが良い悪いではなく、異なるアーティストによるパフォーマンスの違いを見ることが出来て良い。

CM側からの提案であるが、「人生は夢だらけ」と言うタイトルは個人的に非常に好きなフレーズだ。若い頃は夢は追いかけるものだと思っていたが、40を過ぎた今は夢は叶えるものだと「夢」と言うものの考え方が変わった。結局「夢」というものは自身の実現したい欲望なので、「マイホームが建てたい」だとか「誰かのライブに行きたい」とか皆たくさん持っている。歳を重ねて実現出来ることが増えてくると若い頃多くの夢を抱くことの大切さを感じるとともに、追いかけることは過程であって、結果として掴み取らないと面白くない。そんな誰しも持っているたくさんの夢=欲望が人生には満ち溢れている、ということをこの楽曲においてうまく歌詞とメロディ、アレンジで表現してくれた椎名林檎さんは素晴らしい。なんて音楽とあまり関係ないことをダラダラと書いてしまったが、最後は気を取り直してライブバージョンをご一聴。