音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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諸行無常とはこう言うことか

まずは皆さんに謝らなければならない。あれだけ映像作品が出るぞ!出るぞ!と勝手に記事を書きまくっていたが、当の本人が手を付けていなかった。

ようやく手にした「椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常」のBD。YouTube上でいくつか動画を見ていたので新鮮味は薄れるだろうとたかをくくっていたが、そのことを忘れていたかのように2時間の動画をぶっ通しで見てしまった。

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椎名林檎さんのライブ映像を見てつくづく思うことがある。それは自分がどのように映れば最高に美しくカッコいいかをきちんと演じているところ。もちろんボーカリストは様々な魅せる技術を磨き見せつけてくれるのだが、その中でも椎名林檎さんは一際輝いて見える。単に贔屓をしているだけかも知れないが。

 

 

さて、このライブ映像で印象に残った楽曲のひとつ「同じ夜」の話を。1stアルバム「無罪モラトリアム」の9曲目に収録されているのだが、ピアノのみの弾き語りで歌っているのが至高なシーンとなっている。このシンプルな名曲は20年以上経っても色褪せない。そして、その声も変わらない。歌い方も変わらない。だけど20年経った深みをそこから感じてしまう。「同じ夜」という曲を今までと同じように歌っていて変わらないはずなのに違う。ライブツアーのタイトル通り「諸行無常」、全て変わりゆき二度と同じ演奏はない、とはこう言ったことなのかと勝手に思ってしまった。

 

 

あと今更ながらすごいと思ってしまったのが、このBD初回盤にはNeSTREAM LIVEというアプリを使って「いつでもどこでもすぐ観れる」という機能が付いていた。通常盤より1000円以上高いし、別に要らないかと思いながらも折角なので試してみようかと思った。結果購入して正解だった。これマジですごい。実はこの記事もスマホで片隅に映像流しながら記事も書いてる。音が良くて映像も綺麗だ。期限はあるが1年位あるから十分だし、今後はもし特典で付いていたら必ず入手したい。この機能はかなりオススメなのでご存じない方は是非試してもらいたい。

少し話がそれてしまったが、ライブ自体非常に面白い演出だらけである。とは言え、やはり曲が良いのと椎名林檎さん本人の魅力に尽きる。以前の記事でもやたら絶賛したのは「緑酒」からの「NIPPON」のパフォーマンスである。

この辺りの演出というか盛り上げ方は昔から独特だ。観客を対して煽らないのに客側が盛り上がる。きちんと客側の心理を把握したパフォーマンスを続けていくあたりが何とも良い。盛り上げるのが上手いとかいうのではなく、魅せるのが上手い。

さて、言葉で表すのが難しいなと思いながら書いてきた。椎名林檎さんの魅力が十分に詰まった映像作品だ。そろそろこの話を終わりたいが、このライブで最も好きなシーン「母国情緒」で最後にしたい。東京事変の1stアルバム「教育」の11曲目に収録されている名曲だ。ライブでは椎名林檎さんの「陽」の部分の最高クラスのパフォーマンスが行われている。キュートさとセクシーさに併せて、いつものたくさんの声色を使った歌唱。本当に楽しそうに笑顔で歌う最高のシーン。諸行無常ということで二度と同じものは見られないと思いながら是非ご一聴を。