音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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末恐ろしいバンド後編 The Linda Lindas

前回の続き

確かにハンソンも末恐ろしいと思っていた。しかし、今私が最も末恐ろしいと感じるバンドのひとつであり、巷で大きな話題をかっさらってるLA発4人組ガールズバンド「The Linda Lindas(リンダリンダズ)」である。

今日の段階で平均年齢が14.75歳。一番下のドラムは12歳。なんかどっかで聞いたスピードみたいな話だが、とにかく若い。しかしながら衝撃的な音を出す。小さな子供でテクニシャンな子はたまにいるが、それだけではない彼女たちはお金が取れる立派なパフォーマーだ。前回の記事に載せたがもう一度「Racist, Sexist Boy 」をご覧いただこう。

もう既にアティテュードがパンクである。背景にはメンバーにアジア系がいるのだが、コロナ関連でクラスメイトに中国人に対する差別を受けたようで、その怒り、衝動をこの曲に載せたそうだ。驚くなかれ、この図書館ライブ2021年5月なのだが同月にエピタフと契約しているのだ。あのバッド・レリジョンのエピタフだぜ⁈彼女たちにはバックボーンはあったようなので、図書館ライブで注目集めてからの契約はシナリオどおりだろうが、ちょっとやそっとでやれることではない。そんなエピタフからリリースされているこちらの曲「Oh!」をどうぞ。

凄い。全員リードボーカルが取れる。

ご存知の方もいるだろうが改めて。バンド名から何となくまさかと感じるかも知れないが、そのまさかだ。2005年の日本映画「リンダ リンダ リンダ」にちなんでいる。この映画は高校生ガールズバンドがブルーハーツコピーバンドをする青春モノだ。そのブルーハーツの名曲「リンダ リンダ」を題材にしたその映画に影響を受けて、リンダリンダズは結成されている。

少年ナイフをイメージする方もいるだろうが、かのバンドとは何かイメージが違う。いわゆる少年ナイフは下手ウマと言われるが、そうでもないし、アメリカにおける人種問題の話がパンクの精神を生み出しているのかも知れない。

では続いてはアルバムより「Growing Up」を聞いていただきたい。

ただの楽しそうなガールズバンドではない。音が痺れる。ポップなメロディはガールズバンドならではの仕上がりであるが、ベースとなる音がしっかりしている。本当に侮れないバンドだ。

実際パンクバンドは短命なバンドも多い。彼女たちの活動期間は刹那でもいいのかも知れない。しかし、可能性を考えたとき、将来どうなっていくのか見てみたい。とは言え、外野がどうこう言っても仕方がない。彼女たちがやりたいようにやれば良いのだ。ハンソンも個人的には非常に興味深いバンドになった。そして、10年、20年経ってもやり続けていれば、ハンソンと同じように、その時盛大に賞賛すれば良いのだ。

では、最後はこのバンドの成長を見守りたいと願いを込めて、アルバムのタイトル曲「Growing Up」を是非ご一聴。

 

Growing Up

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