1988年に発売されたファミコンソフト「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」(以下、ドラクエ3)。2024年11月にHD-2D版としてリメイクされものが発売された。良くも悪くも各所で反響が大きく、ドラクエ3の影響力の大きさを改めて感じる。
さて、ドラクエ3と言えば思い出されるのはあのセーブ機能である。次男であった私は、兄のセーブデータ「ぼうけんのしょ」を何かの過ちで消してしまってはいけないという理由で、発売当初はプレイすることが出来なかった。今思えば理不尽なのかも知れないが、当時はそれは当たり前のことだと思っていたからそれほど苦痛ではなかった。兄がプレイする横でワクワクしながら座ってみていた記憶がある。その姿を見て親がかわいそうと思ったかどうかはわからないが、ドラクエがプレイ出来ない代わりに違うソフトを購入することを許された。結局ドラクエ3の発売から遡ること3ヶ月前に発売された名作を手に取ることなった。その名作とは、当時話題になりつつあった「ファイナルファンタジー」だった。なんの気なしに買ったこのゲームが後にドラクエとともに日本RPGの双璧を為すとは思わなかった。と、話が逸れてきているので本題に触れていきたい。
今回ドラクエ3がリメイクされたことで「やってみた」系の動画を目にすることが増えた。音楽はすぎやまこういちさんが担当していたのは有名だった。様々なジャンルの名作曲家だけど、我々世代では確実に「ドラクエの音楽作った人」だろう。
このフィールド音楽「冒険の旅」という曲はRPG音楽で最も有名な曲のひとつだといえる。ここからは今更ながら、だけど今だからこそこのドラクエ3の音楽をやってみた人たちを見ていきたいと思う。
ファミコン実機音源を使用したこの「NES BAND」のメドレーの再現度は素晴らしいのひとことである。このNES BANDのマツケんさんはこの他にも色んなゲーム音楽を奏でているので興味ある方は是非。次は少し違う形で。
この「HATSU012」の「冒険の旅」は違う趣きを持ちながらも、オーケストラ同様に勇ましい気分になるのは原曲の偉大さ故か。こちらの3人組はこの音楽もやっている。
ラスボス・ゾーマとの戦いの音楽「勇者の挑戦」。今思えば弱いボスなんだが、当時はなかなか手強く、このBGMがラスボス感をさらに荘厳にしていた。この曲を激しくしたバージョンはこちら。
「ダイナ4バンド」もいろんな音楽をやっているが、こちらも聞き応えがある。
3どころか4も5の戦闘シーンのメタルバージョンをやってくれている。素直にカッコいい。ゾーマの曲の話に戻るがこんな方もいる。
チェンバロ奏者の「みずま埜」さんの演奏。なんか不思議な雰囲気を醸し出している。最後はそんなチェンバロバージョンで締めてみたい。
ドラクエ3は名作であることには違いないが、音楽も名曲ばかりだと思う。いくつかのカバーを紹介してみたが、ネット上では限りなく誰かが演奏している。たくさんありすぎる中から最後はみずま埜さんの「そして伝説へ」をご覧いただきたい。伝説級の名曲をご一聴。