音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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カラオケという世界線 第5話

 

まずは前回まで、第1話から第4話までをご覧になってない方は、そちらに今回のことの始まりを書いています。また、この記事を読みやすくするためにも目を通していただけたらありがたいです。今回も様々なことが読み取れたので、そのことを説明していきたい。

 

さて、前回まではカラオケの月間ランキングを時系列で見ていった。詳細は過去の記事で振り返っていただきたい。今回は30年のトップ50のランキングからも様々なことを調べてみた。

まず調べてみたのは年代別の曲数だ。発売日ごとに分けて、70年代・80年代・90年代・00(2000)年代・10(2010)年代と5つの年代に分けてみた。複数の歌手が歌っている場合はジョイサウンドさんがランキングで使用しているアーティスト(例:「夏祭り」ホワイトベリー)の発売日でカウントしていく。それと順位を足して総数で割り、順位の平均値も見てみた。

まず70年代は1曲だけで順位合計は41ということでそのまま平均も41位。次に80年代は曲数4曲で順位合計は50、平均で12.5位。90年代は曲数15曲で順位合計は451、平均で約30.1位。続いて2000年代は曲数27曲で順位合計は688、平均で約25.2位。最後2010年代は曲数3曲で順位合計77、平均で約25.6位だった。

この数字でわかることは何かを見てみたい。まず2000年代のランクイン曲数が多い。一番歌われた曲の種類も多いだろうし、以前の記事で目視ではあるが配信曲数が一番多かったのも2000年中頃だった。絶対数的に曲が多かったのもそのランクイン曲数が多い理由と考えられる。

また、平均順位を見てみるとデータ数が多いわけではないので様々な見方が出来てしまうが、感じることは80年代の曲はランクインは少ないが比較的上位であること。その他2010年代は配信開始から日が浅いにも関わらず、2000年代同程度の数字が出ている。つまりランクインしている楽曲が大ヒットしていると想像出来る。しかし、あくまでこれだけのデータなので正しいものとは言い難いが、ひとつの指標としてみれば面白い結果だと思う。

帝国データバンクの「カラオケ白書」をまとめた資料からになるが、カラオケのピークは1994年がピークで2011年まで減少傾向でそこからは横ばい、コロナの影響で激減したが最近は回復傾向とのこと。なので今回のランキングの期間は右肩下がりの期間の話である。私も前にカラオケ行ったのはいつだろう?と記憶にないほどだ。

ここまで散々カラオケの話をしてきたのだが、実際のところ皆さんカラオケ好きな人が多いか少ないかご存知だろうか?

とある調査を参考にしてみると好きな人とそうでない人の割合は似ている。確かにに私の周りもカラオケが好きな人よりも苦手な人の方が多いように感じる。実は私も後者である。若い頃は無類の歌い好きでカラオケ行きまくっていたが、CDを売る仕事をしていたときに色々と価値観が変わりカラオケに行くことがなくなった。

今回調べてみて良かったことがたくさんある。「聞く」や「見る」と「歌う」は似ているようで、実際は大きく異なるということである。皆が繰り返し歌うということは、愛されている楽曲なのではないかと思う。次々新しい曲が生まれてくることも楽しいが、良い楽曲は忘れられにくい。

さて、今回の話は2022年の段階での話であったため、この記事を書いている現在の状況をライブ感を持って伝えたい。

ちなみに2023年の年間ランキングは1位がVaundy「怪獣の花唄」。

2023年年間ランキング第2位は2023年5月から6ケ月に渡って連続月間1位を独占したYOASOBI「アイドル」。

2023年年間ランキング第3位は優里「ドライフラワー」。

こんな感じで最新曲ばかりではないランキング。なんせ第7位がポルノグラフィティサウダージ」というリバイバルぶりもあるのだ。これはこれで非常に面白い音楽の世相を表した指標だ。YouTubeのランキングとも配信ランキングとも全く違うし、まさに音楽シーンのパラレルワールド、カラオケという世界線が存在している。

ここまで全5回に分けて長々と書いてきた。ここで一旦完結としたい。そしてこの記事もそろそろ終わりにしたい。ここまで私の「十八番」というものを並べてきた。しかし、実はそれらの楽曲のCDを持っていない。まさに「聞く」と「歌う」を無意識のうちに経験、説立証していたのだ。では、そんな説にあてはまる楽曲、SURFACE(サーフィス)「それじゃあバイバイ」を最後に。ギターばりうまユニットは一度解散したが、現在は再活動中の25周年。某OLドラマの主題歌で話題だった楽曲でご一聴を。