音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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声色 その3

声色(こわいろ)もシリーズ化してしまいそうだ。

今回はバンドボーカルに絞ってみたい。バンドは演奏や各メンバーの個性などトータルで好き嫌いを判断することが多いが、今回私の好みの「こわいろ」を勝手にあげていく。これまたお付き合いいただき、共感いただけたら幸いです。また複数の名前が出てくるので敬称略で。

板歯目/「SPANKY ALIEN

ボーカル千乂詞音(ちがしおん)の声は独特すぎる。かったるい声、低く轟かせるような声、子供っぽい声、そして何処から出ているんだ?と思わせるシャウト、安定感のあるがなり声、と様々な表情を見せてくれる。ライブバージョンの動画だが、その空気感が伝わればと思う。そしてあの歌い方にも関わらずタフな声の持ち主だ。実際にライブで体感してこの声が更に興味深いものとなった。

 

SPANKY ALIEN

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サバシスター/「ジャージ」

純真な抜け声はボーカル・なち。これまで散々褒め倒してきたこのバンドのボーカルはなんとも抜ける声の一方、なんとも言えない低音の響き。決して上手いとか下手とかではない、低音の面白い音と言うべきか。実際サバシスターの曲は結構この低音の部分が多く、聞いていて面白い。そして、私が勝手に名付けている「声のシッポの擦り切れる感じ」がたまらない。声が後ろで擦り切れる、表現が難しい。ちなみに椎名林檎さんがかなり擦り切れる感じが良い。そんな「なち」声に病みつきになったのは言うまでもない。

 

ジャージ

ジャージ

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TILT/「Libel」

このあたりで海外バンドでも。ハスキーな声が魅力のTILTのボーカルCinder Block。一見ベタなハスキーボーカルと見せかけておいてからのサビのシャウトは圧巻である。パンチ力は凄まじく、その場の雰囲気を飲み込んでしまうボーカルだ。あまりにもこの声に魅了されてしまい、若かりし頃TILTの作品を一気にかき集めた記憶がある。久しぶりに聞いてもパンチ力十分だった。

 

 

The Offspring/「All I Want」

ボーカルのDexter Hollandの声は何処か印象的だ。インテリでありながら、このメロディックパンクシーンを牽引し続ける声は、乾いた音の中に力強さを感じる。誰もが知るバンドのフロントマンだが、現在57歳と衰え知らずのライブパフォーマンスは圧巻だ。暮れにはまた歳を重ねるようだが、まだまだイケる。

 

All I Want

All I Want

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RUDE BONES/「I Was Given Time」

日本のスカシーンで最も個性的な声の持ち主のひとりであるボーカル・OKAWAさん。一度聞いたら忘れられないダミ声というかハスキーボイスというか。とにかく哀愁を帯びたスカソングを歌わせたら右に出るものはいないんじゃないかと思える渋さだ。日本にもこんな素晴らしくカッコ渋いボーカルのスカバンドがいることに感謝。

 

Save Ferris/「The World Is New」

カリフォルニア州オレンジカウンティのこのバンドは、私が好きなスカパンクエリア出身だ。REEL BIG FISHやDANCE HALL CRASHERSと同じエリアから飛び出たバンドのボーカルは個性的な艶かしさを持っている。個人的にはDHC(DANCE HALL CRASHERS)と同じくジャジースカパンクが色濃く感じるため、勝手に姉妹的バンドと捉えている。では最後は「The World Is New」という楽曲。結局私の好きなバンドの話になっただけだ。まだまだ「こわいろ」が好きなボーカルは山のようにいるが今回はこのあたりで。みなさんも自分好みの声に気付いてみて、辿っていくのも良いかも。ではご一聴。