音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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手回しオルガンの奇跡 Koji Koji Moheji

また奇跡的な楽器に出会ってしまった。そして、時間泥棒な楽器に出会ってしまった。存在自体は何となく知っていたが、先日たまたま目にした動画に心を鷲掴みされた。

ゼルダの伝説 メインテーマ」を演奏しているのは「Yuki Kojima」さんと言う方。そしてこの楽器は手回しオルガンと言うものである。こちらのは少し小型でリードタイプと呼ばれるそうだ。この手回しオルガンのノスタルジックな音色が実に8bit感たっぷり、ゲーム音楽にぴったりである。

星のカービィの曲「グルメレース」は100万回再生を達成している。一定のリズムで回す感じはまさにアーティストだ。この楽器はどうなっているのだろう?と言う興味がわくだろうが、まずは演奏を楽しんでいただきたい。

ゲーム音楽でも国宝級の名曲「FINAL FANTASYビッグブリッヂの死闘」の演奏である。

もちろんゲーム音楽ばかりではない。このYOASOBI「アイドル」のように様々な音楽を演奏することができる。

流石にハウルの動く城「人生のメリーゴーランド」はガッチリハマっている。しかも回す速度を変えながら感情的に演奏している。そして次に紹介する曲はヤバい。

フィンランド民謡「levan polka」。初音ミクバージョンで有名になった楽曲だが、手回しオルガンとの親和性が高すぎる。

さて、この「Yuki Kojima」「Koji Koji Moheji」こと小嶋佑樹さんはプロのバグパイプ奏者だ。スペインバグパイプという種類で、2019年にはスペインのケルト音楽コンテストで優勝したりと日本人ケルト音楽やバグパイプ奏者としても第一人者だ。そしてこの楽器の仕組み、中身を見せてくれている。16分位と少々長いが、非常に丁寧に説明をしてくれているので一見の価値十分である。

この演奏しているシートは「ブック」と呼ぶそうだが、束になっている状態はなんかRPGの魔法の書みたいにカッコいい。演奏始める前のジャバラ開いてセットするまでが、本当に魔法詠唱の儀式みたいでワクワク感がたまらない。この「ブック」を作る動画もあるが非常に長い3つの動画であるので興味がある方はどうぞ。

【ブック作りメイキング動画】パート1「耳コピ〜27音アレンジ」編 / How to Making music card? - YouTube

【ブック作りメイキング動画】パート2「イラストレーターでカットデータ製作、ブランクブック製作、レーザーカッター で穴あけ」編 / How to Making music card? - YouTube

【ブック作りメイキング動画】パート3「投稿動画の撮影〜ブックに名前入れ〜動画編集〜最後にご挨拶」編 / How to Making music card? - YouTube

さて、Yuki Kojimaさんの演奏はかなりの量あるのでじっくり見ていただきたい。そのほかにも有名な手回しオルガン奏者がいる。「星道也」さんと言う方だ。

映画「魔女の宅急便」の曲「海の見える街」だ。この手回しオルガンの特徴は打楽器音があるところだ。動画で見える側、向かって右に打楽器が見える。見えていない反対側にもドラム型のものが付いている。しかも自作手回しオルガンである。星さんは海外の様々な手回しオルガンを見に行って研究し、自作で作り上げたそうだ。では4曲続けてどうぞ。

本当に音色が素晴らしい。先程のYuki Kojimaさんのものとは異なり、手作り感満載だが、唯一無二な楽器になっている。今回紹介したお二方はまだまだ作品を作り続けて行ってくれるだろう。また楽しみが増えてしまった。

最後はYuki Kojimaさんのこの曲で終わりにしたい。夏休み真っ盛りと言うこともあり、「ラジオ体操の歌」をチョイスした。では奇跡の音をご一聴。