昨日2月5日という事で、ふたごの日らしい。そんなことをテレビやTwitterで知った。双子のバンドと言えばいくつかあるが今回は、CHAIの話でもしよう。
簡単に紹介を。2012年結成の4人組ガールズバンド。メンバーのマナとカナが双子である。ソニーのコンテストでグランプリを勝ち取り、海外でもイベントに参加したりする。ソニーのバックアップがあるものの海外で活動することは容易ではない。ご存知のない方のためにまずは1曲ご覧頂こう。
2017年「N.E.O.」という曲で、彼女たちを表す「ニュー・エキサイト・オンナバンド」の略と同じものである。彼女たちは「NEOかわいい」を表現するために、誰しもが持っているコンプレックスをかわいいものへとポジティブに変化させる。まさにこの楽曲のスタイルだ。ロックじゃないか。前述のように海外での活動はコロナとのタイミングが重なり思ったようにはいかなかったものの、海外のレーベルと契約したりも。続けて同じく2017年「ボーイズ・セコ・メン」という楽曲を。
この2曲とも歌詞はあれだが演奏がえげつないほどタイトである。楽曲のタイトさとMVのカット割りが見事にマッチしてとても興味深い映像となっている。カワイイを表現していると言いつつ、演奏のクオリティがかなり高い。ソニーはそのパフォーマンス能力を見込んで、海外向けバンドとしてCHAIを選んだんだと思わざるを得ない程だ。もちろん彼女たちの個性が大前提であるが、続いての楽曲もそんな声をあげた2018年「アイム・ミー」である。ではお聞きいただきたい。
他のアーティストとの作品もある。かのZAZEN BOYSとの楽曲2021年の「ACTION」。渋カッコいいおじさんとカワイイ共演をどうぞ。
さて、2023年に入ってもEP「ジャジャーン」をリリースしている。その中から「ラブじゃん」を最後に。これからも様々な形でカワイイを世界に向けて発信していくことだろう。確かにコロナの影響はあったに違いない。それがなければもっとグローバルに活躍できていたかも知れない。だが、それでも作品をリリースし続けていけるポテンシャルを持っているあたり只者ではないバンドだ。これからの活躍を期待しながらご一聴を。