私がThe Beach Boys(ビーチ・ボーイズ)で最も好きな曲は「Wouldn't It Be Nice」。邦題で「素敵じゃないか」という名曲。若い頃The Beach Boysはいい曲が多いということを教えてもらい、たくさんのアルバムを聞いてみた。それまでは「Surfin' USA」(サーフィン・U.S.A.)に代表されるサーフィンソングのアイドルバンドという世間一般の認識だった。しかし、いくつかのアルバムを聞いてこのグループはコーラスバンドだということを知り、そこからはこのグループの音の聞こえ方が変わった。このときの音楽の聞き方の転機はその後の聞き方に大きく影響した。
さて、今回の話はそんなThe Beach Boysとの始まりを話したかったのではない。今回は思わず声が出るほど「素敵な」動画を見てしまった話。とりあえずご覧いただきたい。
アメリカの東海岸でおこなわれた「Oceans Calling Festiva2024」の2日目にThe Beach Boysが出演した。その中でThe Offspring(オフスプリング)のボーカルDexter Holland(デクスター・ホランド)と「Wouldn't It Be Nice」を歌った。そのバックステージと思われるところでのセッション動画。以前個人的にいい声を特集した「声色」記事の3つ目にも登場したDexter Hollandが歌うとは感無量のひとことだ。お聞きいただいたとおりThe Offspringとは異なるタイプの楽曲でも抜ける声は健在である。この「Wouldn't It Be Nice」の世界観にもぴったりはまる声に聞こえるのは私だけだろうか。
2025年にレコ発来日するThe Offspringの最新アルバム「SUPERCHARGED」の楽曲「Make It All Right」。この曲のAメロ・Bメロは2000年頃の香りがするもののサビはコーラスをしっかり聞かせるThe Beach Boysサウンドに聞こえてしまう。またこのアルバムについても触れられるといいなと思っている。
さて、最後はオリジナルの「素敵じゃないか」。以前も記事にしたため少し触れるのを躊躇したが、あのボーカルということで見過ごすことは出来なかった。私個人の感動が強かったものの超名曲であることにはかわらない。今回はLive Aid1985バージョン。素敵な動画をご一聴。