音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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AMラジオの時間

たまにはラジオの話を。先日こんな動画を見かけた。

大阪のAMラジオの定番、MBSラジオありがとう浜村淳です」の平日版最終回の動画だ。2024年3月末で平日バージョンは50年の幕を閉じた。今後も土曜日は継続して放送するが大阪のラジオでひとつの時代が終わったと言っても過言ではないと思う。ラジオを聞かない人でも浜村淳さんの声は関西圏、一部の西日本エリアの方には馴染みが強いと思う。

 

 

阪神ファンの父のおかげか、私も子供の頃から小型ラジオが各部屋にあるような家庭環境であったため、必然的にラジオを聞く日々であった。ちなみに実家のラジオのメインチャンネルは「1179」ではなく「1008」だった。つまりABCラジオ、私の子供の頃のメインラジオパーソナリティ浜村淳さんではなく、道上洋三(どうじょうようぞう)さんだった。「おはようパーソナリティ道上洋三」も残念ながら、道上洋三さんの病気が理由で2022年3月末(実質2021年の9月ごろが最後の登場)に終了している。45年もの長い期間だった。道上洋三さんと言えば、阪神タイガースが勝った翌日に番組内で「六甲おろし」を歌うというのが有名だった。私が子供の頃は今程強いタイガースでは無かったため、たまにしか聞けない名物コーナーであった。

 

 

そんなABCラジオと言えば、私の音楽好きのきっかけと言える番組の話もしなければならない。「ミューパラ」こと「ABCミュージックパラダイス」という番組だ。中学生のころ聞き始めたが、リクエスト曲のカウントダウン形式での紹介を毎晩のように楽しんでいた。いわゆるJ-POPシーンの知らない音楽を多く耳にした。聞き始めた頃に流行り始めたのはLUNA SEA。このバンドの存在を知ったのもこの番組だった。「ROSIER」や「TRUE BLUE」を聞いてカッコいいなぁと思っていた。「TRUE BLUE」は衝撃的なイントロだった。

特にABCラジオ贔屓だったわけではなく、MBSヤングタウンも聞いていたし音楽番組も聞くこともあった。ただABCラジオを選ぶ明確な理由がひとつあった。実家の電波状況は確実にABCの方が良かった。MBSは不安定だったので、大事なところで聞こえなくなったりした。綺麗に入る場所を探すのも面倒だったので、安定している1008を選ぶようになっただけだ。

浜村淳さんや道上洋三さんのように長年続くものが終わるのはやはり寂しい。とは言え新しい番組は続いていく。ラジオは斜陽産業と言われ続けて久しいが、ネットでのポッドキャストなどの需要があるところを見ると、こう言ったスタイルのメディアは決してなくならないと感じる。私も車で移動する際は、気分てCDだったり配信だったりを聞くが、なんだかんだでラジオがメインである。FMだが。という事で今度はFMラジオの話が出来ればと思う。

さて最後はラジオにちなんだ楽曲で締めたい。前述のふたりの番組は「ありがとう浜村淳です」は50年、「おはようパーソナリティ道上洋三」は45年。最後に紹介する楽曲は発表されて40年、QUEEN(クイーン)の1984年「RADIO GA GA」。この楽曲の歌詞には既にラジオはオワコンだけどいい思い出あるからまだまだ頑張れよ、といったような内容だ。既にこのときにはラジオはテレビに追いやられていた。QUEENのライブパフォーマンス史上最高のもののひとつといわれているLive Aid1985のときのもの。この楽曲がリリースされるほんの少し前までQUEENは活動休止期間だった。イギリス国内でも頂点に上り詰めた結果、それまでの勢いはなくなるかと思われたが、この楽曲やLive Aidの結果が活動休止からの完全復活となった。後期QUEENのターニングポイントとなった楽曲とも言える一曲をご一聴。