音楽好きの今の話と昔の話

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比べてみた LEGAL RUSHとBANANA BOAT

オマージュとはリスペクト故の行為である。悪く言えばパクリだが、意図して踏襲することは大きな意味があると思う。以前記事にしたLEGAL RUSHの話を少し。

LEGAL RUSHのアルバム「uprising052」のジャケットは、メロコアレジェンドバンドであるBANANA BOATの名作「WHAT'S THE THING WE DO FIRST?」をオマージュしたもの。同じ人がデザインしている。

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素晴らしい。昼と夜のコントラスト。海岸線と奥に見える島や山の形から全く同じ場所ということがわかる。しかしよく見るとBANANA BOATは野外ライブであるのに対し、LEGAL RUSHの方は何らかの建物、恐らくライブハウスである。しかも、何らかの影響で屋根が吹っ飛んでいる。この20年余りの間にライブハウスが建ち、壊れてしまう何かがあった壮大なストーリーが想像できる。また、BANANA BOATはオーディエンスにメンバーがひとり飛び込んでいるが、ステージ上からも今から行くぞと言わんばかりの体勢である。しかしLEGAL RUSHの方はオーディエンスに飛び込んでいるのを見て、ステージのメンバーが頭を抱えているではないか。最初眠いのかな?とか思ったが、「マジかよ、、」という状況が読み取れる。これは時代的な背景も関係しているのではないか。やはりライブでダイブやスイム、モッシュは盛り上がる反面、大変危険である。自分も若い頃は勢いで楽しんでいたが、この歳になるとやっぱ危ないなと思う。またコロナと合わさってそう言ったアクションは少し遠慮しようと言う時代背景が見て取れる。あくまでこの話は想像だが。

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次は盤自体を比較してみた。同じような白と黒のシンプルなデザインである。文字のレイアウトが違うものの似たイメージである。コンパクトディスクのロゴは変わってないな、くらいしか読み取れるものがないので次は歌詞カードである。

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歌詞カードの背表紙である。同じくジャンプしている。少し異なるがモノクロでのショットとバンド名のロゴがよく似ている。

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中身が少し違うが、背表紙同様モノクロ仕上げは意識している。またオフショット的な写真を差し込み、歌詞のフォントも似せてきている。素晴らしい。全く同じにしてしまうとやりすぎだが、これくらいで程よく似せたあたりがリスペクトを感じる。

BANANA BOATはまさにメロコアのレジェンド的バンドである。このスピード感溢れるアルバムはまさに疾走系メロコアの金字塔的な一枚である。令和のティーンが聞いてどう感じるか気になるところだが、その系譜というかソウルみたいなものは、このLEGAL RUSHのオマージュデザインを見る限り引き継がれているようだ。最後はこのアルバム「uprising052」のレコ発ツアーのライブダイジェストを。これからのバンドだが今の時代に合わせてカッコいい音で飛び抜けて欲しい。ではご一聴を。

 

uprising 052

uprising 052

  • アーティスト:LEGAL RUSH
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