音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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新しいHi-STANDARD 「Screaming Newborn Baby」

2025年9月24日20時に何らかの発表があるという告知は突然やってきた。悪い知らせではないだろうということは何となく想像出来た。

いつもハイスタは私たちを驚かせてくれる。日本インディーズシーンでDIY精神を守りながら知名度をじわじわ押し上げた。しばらくの活動休止状態から突然の楽曲発表やツネの死。でも今回はドラマーの募集の話もあったし、なみ福も3周年だし、そろそろかな?という空気感があった。

心のどこかで2024年PUNKSPRINGでやったのが最後のハイスタになってしまうんじゃないかと思っていた。何故かそんな予感がしてしまい、感傷的というか、寂しさを感じながらステージのハイスタを見ていた。だけどそんな不安も杞憂に終わりそうだ。新しいメンバーはZAX。あのステージにいたドラムだ。色んな意見を見かけたけど、やっぱハイスタはスリーピースバンドじゃないとね。メンバーチェンジなんてどんなビッグバンドでもあるし、ZAXはハイスタ愛を感じる最高のメンバーだ。

新曲のタイトルは「Screaming Newborn  Baby」。ミニアルバムとして2025年11月26日に税抜2000円で発売される。上のAmazonでみんな予約しようぜ。ミニアルバムということは、何曲かあるってわけだ。調べてみると6曲もあることがあるのは嬉しいので並べてみる。1.Song About Fat Mike 2. Our Song 3. Moon 4. A Ha Ha 5. Book Of Revelation(Cover) 6. Stand By Me。1曲目は動画内でも演奏していたFat Mikeに向けた曲。とにかく楽しみな1枚がもうすぐリリースされる。

「産まれたての叫び」「新生児の悲鳴」なんてタイトルはまさに新生Hi-STANDARD。新しいハイスタのリスタートがまたまた始まる。そんな話の最後はアナウンス動画でも演奏した「Dear My Friend」。友人を思う歌で動画を締めたハイスタの意図を感じながらご一聴。

 

1.Song About Fat Mike
2. Our Song
3. Moon
4. A Ha Ha
5. Book Of Revelation(Cover)
6. Stand By Me

 

「ピアノ」と「裏声」の使い方

以前紹介した「音楽+漫才」に見事成功しているお笑いコンビ・メンバーの話。

お笑いってものは純粋に笑えれば良い。それが単純であっても構わない。複雑な形に仕上げると見ている側の理解が追いつかなくなることもある。彼らのパフォーマンスはぼんやり始まることが多いが、気がつけば虜になっている。かなり複雑な構成で繰り広げられているにも関わらず、すんなり頭が理解している。すごいなぁと思わせる彼らの音を使った漫才は、単なるリズムネタで片付けるにはいかない要素がいくつも含まれている。早速「ピアノ」を使った「算数」というネタをどうぞ。

こういった引きずられる展開は、漫才というより小説に近いかも知れない。グッドメロディに意味深な歌詞によるお笑いの要素。コミックソングというべきかわからないが面白いと思う。そのうえメロディラインがポップでキャッチーなところが素晴らしいと感じる。もちろんネタとしてもきちんとオチがついてる。

あまり長々と話すよりネタを見た方が楽しい。最後は「裏声」というネタを。タイミングの重要性とリズムネタのテクニックを強く感じる1曲をご一聴。

 

闘牛士

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ah!

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俺の顔を見ろ

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悪魔が来たりてベビメタられた話 聖飢魔II×BABYMETAL

良い音楽というものは聞く人の好みの要素が強いため、そこに面白さや上手いや下手で判断すべきではないと思う。まして、そこに裏付けるような知性が存在する必要はない。カッコよければ、可愛ければ好きになれるから。だけど、テクニカルでファニー、そしてインテリジェンスでカッコよければそれに越したことはない。

先日ライブの夜にアップした速報記事、「【速報記事】悪魔が来たりてベビメタる 聖飢魔II×BABYMETAL」はとりあえずの記事。こちらはライブ前後の話を踏まえた話となるため、つまらないかも知れない、共感してくれるかも知れないし、長くなるかも知れないけどお付き合い下さい。 

今年2回目のKアリーナ横浜。2月にGREENDAYを見にきて感動したアリーナ。そこへやって来たのは悪魔と女神。魔暦27年(2025)8月30日は「遭遇」、魔暦27年(2025)8月31日は「衝撃」とタイトルが異なる。セットリストや演出が違うかも知れない、と思いながらとりあえず「衝撃」に参戦した話をしたい。f:id:bandbnad:20250903220046j:image

事前準備としてそれぞれの最新アルバムとベストアルバムを聞き込んだ。恥ずかしながらかなりのビギナーだ。とても興味深いマッチアップのライブだという、ほんちょっとした気持ちで臨んだライブだった。流石に「ギミチョコ」と「蝋人形」くらいしかわからないのであれば失礼にあたると思い、2ヶ月くらい特訓聞き込みをおこなった。この点はデーモン閣下にMCで指摘されており「蝋人形くらいしかわからない?1曲か2曲くらい覚えてきておけ!」みたいな図星を回避することが出来た。f:id:bandbnad:20250903220039j:image

そしてたどり着いた暑い熱いKアリーナの物販。なかなかの行列だったけど、種類が少ないことと購入制限があったためスムーズに行列が減っていく。そのうえかなりの暑さを覚悟していたが、うまい具合にひさしがかかったうえに海風が心地良かった。 f:id:bandbnad:20250903204255j:image速報記事でも書いたが、客層はTシャツを見る限りベビメタ8の聖飢魔IIは2といった感じ。男女比も男性8:女性2くらいの感じだった。年齢層は高い。平均的に見ても聖飢魔IIは自分より上の年齢ということは想像どおりだったがベビメタの平均年齢の高さに驚いた。自分より上のどころか、ちらほら自分の親くらいの年齢の方も見かけた。音楽の凄まじさを強く感じさせられたライブでもあった。

そしてライブの内容を生成AIに500文字で書かせてみた。以下、

8月31日の「聖飢魔II vs BABYMETAL 悪魔が来たりてベビメタる」DAY.2『衝撃 -Impact-』は、Kアリーナ横浜で開催された歴史的なメタルイベント。聖飢魔IIの重厚なサウンドデーモン閣下の圧倒的カリスマ、BABYMETALのエネルギッシュなパフォーマンスが融合し、観客を熱狂の渦に巻き込んだ。セットリストは「創世紀」「ギミチョコ!!」「Road of Resistance」など両バンドの代表曲が並び、特に「EL DORADO」での共演は感動的。互いのフラッグ交換は共鳴の象徴で、HR/HMの未来を感じさせた。会場は一体感に溢れ、ファンは「メタルは死なず!」と確信。まさに伝説の一夜だった。

と、まぁこんな感じでライブはおこなわれた。「聖飢魔Il vs BABYMETAL」というストーリーは、決戦するはずだったがなんやかんやあって最後は共鳴するという話。お互いの優勝旗交換セレモニーは、にわかファンだった私を何故か感動させてくれた。セトリは最後に載せておくし、各方面のライブレポートで雰囲気はご存知の方も多いだろう。今回のライブは個人的にかなり衝撃を受けた。そこで、ここからは私が感じた「BABYMETAL」と「聖飢魔II」の話をしたい。

まずBABYMETALのトライアングル感が想像以上だった。グローバルに成功しているメタルユニットはダンスすごいな、と思いながら見入ってしまった。そして、バンドのクオリティが凄まじい。メタルバンドのライブはあまり経験がないこともあって感動した。ムービー参加のフューチャーアーティストとのシンクロ具合にかなり痺れた。もちろんBABYMETALの3人にも衝撃を受けた。演じ切るタフさに感動した。このあたりにメイトと呼ばれるファンは惹きつけられるのだろうか。

そして、最も衝撃を受けたのは聖飢魔II。少し自分の記憶する聖飢魔IIの接点の話をしたい。

私が子供の頃、聖飢魔IIはまだ活動中だった。デーモン閣下の「世を忍ぶ仮の姿」というワードは面白かったし、フジカラーのCMも笑えた。もちろんバンドだということは知っていたけど、音楽に興味はなくイロモノバンドの枠組に閉じ込めていた。そんな閣下の発言や相撲のことを話しているのを聞いて、子供ながらに「頭の良い人なんだろう」と感じていた。早稲田出身っていうのもあるのかも知れない。

そして時代は下って1999年に一旦解散した、そのしばらく後の話。私がCD屋で働いていた頃、一緒に働いていた人が「face to ace」ファンだった。ギターのACEさんの。よくCDを買っていたのでどういったバンドなのか聞いたことがあった。「聖飢魔IIだったの人がいるユニットで、めちゃくちゃ演奏が上手いんだ。」と言われたのを覚えている。当時の私は「ふーん」程度にしか思わなかったけど、上手いという言葉には説得力があった。その一緒に働いていた人はジャズピアノのライブなんかをしていた人で、ピアノの先生もしていた。だけど聖飢魔IIを聞いたのは、それから20年近く経ってからだった。

人生とは面白いもので、考えてもない不思議なことが起こる。それは、点が線になる瞬間は頭の中で衝撃が走るのである。私と聖飢魔IIの接点が線になって形を作り出したものが、8月31日のKアリーナのステージ上にあった。そこにはテクニカルでファニー、そしてインテリジェンスでとてつもなくカッコいいライブバンドがいたのだ。f:id:bandbnad:20250903215949j:image

まさに心境は「間に合った!」と思った。悪魔とは言え、デーモン閣下以下構成員の「世を忍ぶ仮の姿」はピークを維持できるには限りがある。そして、それはそう長くないというのはわかる。めちゃくちゃ上手い演奏は事前準備のCD特訓聞き込みで感じていた。「こんなに上手いんだ…そして、カッコいい」と思っていた。f:id:bandbnad:20250903215655j:image

そして信者(ファン)の方達が熱い。私が感動したことをXで話すと、めちゃくちゃ飛び付いてくれた。その後オススメを聞くと次から次へと楽曲を紹介してくれる。恐らく聖飢魔IIファンだと公言したところで、閣下のタレントぶりから周りにイロモノ扱いされ、笑われてきたのだろう。私も歌上手いけど、程度にしか考えていなかったため、その笑っていた人たちと同類だろう。信者の方達に謝りたい思いをもちながら入信してしまった。残されたチャンスは少ないが見たいバンドになってしまった。f:id:bandbnad:20250903215958j:image

長々と書いたが、このあたりで終わりにしたい。最後はもちろんコラボした「EL DORADO(エルドラド)」をもう一度。聖飢魔IIの話が長かったが、BABYMETALも忘れられないユニットとなっている。聖飢魔IIとBABYMETALの聖戦に感謝しながらご一聴。

以下2日目のセットリスト、セトリを掲載しておく。

聖飢魔Il vs BABYMETAL"悪魔が来たりてベビメタる"DAY.2『衝撃 -Impact-』2025.8.31神奈川・Kアリーナ横浜

「BABYMETAL」 01. BABYMETAL 02.ヘドバンギャー!! 03.PA PA YA!! 04.メタリ 05.Kon! Kon! 06.Song3 07.RATATATA 08.ギミチョコ!! 09. from me to u 10.KARATE 11.Road of Resistance

「聖飢魔Il」 01.ミサ曲第11番「創世紀」 02.1999 SECLET OBJECT 03.JACK THE RIPPER 04.老害ロック 05.アダムの林檎〜BABYMETAL IS DEAD〜アダムの林檎 06.Kiss U Dead Or Alive 07.Next Is The Best! 08.蝋人形の館 09.FIRE AFTER FIRE
「聖飢魔IIxBABYMETEL」ラストコラボ.EL DORADO

 

 

 



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ベビーメタル

【速報記事】悪魔が来たりてベビメタる 聖飢魔II×BABYMETAL

「敵なのか?味方なのか⁈現世最凶の遭遇‼︎」なんてキャッチフレーズに目を引かれてしまった。f:id:bandbnad:20250829233903j:image

先日BABYMETAL(ベビーメタル)を聞いたという記事はここへ繋がる。あまりにも未体験ゾーンの世界へ飛び込んだのは今年2回目のKアリーナ横浜。2月にGREENDAYを見にきて感動したアリーナ。そこへ悪魔と神が降臨したとあれば見てみたいと思うのが音楽好きの性。

魔暦27年(2025)8月30日は「遭遇」、魔暦27年(2025)8月31日は「衝撃」とタイトルが異なるあたりセットリストや演出が違うかも知れない、と思いながらとりあえず「衝撃」に参戦した。今回もいつものようにとりあえず「速報記事」を書きたい。f:id:bandbnad:20250830230248j:image

事前準備としてそれぞれの最新アルバムを聞き込んだ。

残暑と呼ぶには全く似つかわしくない8月最後の日はいつもどおり酷暑だった。日曜日ということもあり「ミサ」だなぁ、なんて思いながらコラボの物販に並ぶ。なかなかの行列だったけど、種類が少ないことと購入制限があったためスムーズに行列が減っていく。そのうえかなりの暑さを覚悟していたが、うまい具合にひさしがかかったうえに海風が心地良かった。f:id:bandbnad:20250831231033j:image客層はTシャツを見る限りベビメタ8の聖飢魔IIは2といった感じ。男女比も男性8:女性2くらいの感じだった。年齢層は高い。平均的に見ても聖飢魔IIは自分より上の年齢ということは想像どおりだったがベビメタの平均年齢の高さに驚いた。自分より上のどころか、ちらほら自分の親くらいの年齢の方も見かけた。音楽の凄まじさを強く感じさせられたライブでもあった。

細かい内容は後日まとめ記事としてあげたいが、とりあえず簡単な感想とネタバレ。「聖飢魔Il vs BABYMETAL」というストーリーは簡単に話すとその2つが決戦するはずだったが、なんやかんやあって最後は共鳴するという話。2日目の今回は何かあるだろうと思ったが、聖飢魔IIの楽曲「EL DORADO」をBABYMETALも歌うというオチ。今回のライブは個人的にかなり衝撃を受けた。まずBABYMETALのトライアングル感が想像以上だった。グローバルに成功しているメタルユニットはダンスすげーなと思いながら、バンドバリうま。そして最も衝撃を受けたのは聖飢魔II。さすがのキャリアという話を遥かに超えた、これぞライブバンドというテクニック。選曲から展開、演奏能力や演出とMCが最高過ぎた。あまりにも遅すぎたが入信してしまった。また見たいバンドになってしまった。

速報記事なのでこのあたりで終わりにしたい。最後はもちろんコラボした「EL DORADO(エルドラド)」。また、まとめ記事を書くと同時にセトリは後ろに貼っておく。聖飢魔IIとBABYMETALの聖戦に感謝しながらご一聴。

以下2日目のセットリスト、セトリを掲載しておく。

聖飢魔Il vs BABYMETAL"悪魔が来たりてベビメタる"DAY.2『衝撃 -Impact-』2025.8.31神奈川・Kアリーナ横浜

「BABYMETAL」 01. BABYMETAL 02.ヘドバンギャー!! 03.PA PA YA!! 04.メタリ 05.Kon! Kon! 06.Song3 07.RATATATA 08.ギミチョコ!! 09. from me to u 10.KARATE 11.Road of Resistance

「聖飢魔Il」 01.ミサ曲第11番「創世紀」 02.1999 SECLET OBJECT 03.JACK THE RIPPER 04.老害ロック 05.アダムの林檎〜BABYMETAL IS DEAD〜アダムの林檎 06.Kiss U Dead Or Alive 07.Next Is The Best! 08.蝋人形の館 09.FIRE AFTER FIRE
「聖飢魔IIxBABYMETEL」ラストコラボ.EL DORADO

 

 

音楽ブログを書き始めて 3年

音楽ブログを書き始めて3年になる。ここまで続いたのは、ここに訪れていただいた方々のおかげです。本当にありがとうございます。

石の上にも〜なんていうけれど、3年続くとそれなりのものにはなってきたのかどうなのか。そこで何となくこの3年間を振り返ってみたいと思ったのが今回の話。決して面白い記事ではないかも知れないけど、自分のための備忘録のようなもの。もしかしたら音楽ブロガーの参考になることもあるかも知れないしないかも知れない、そんなことを思いながらダラダラと書き始めた。

最初の1年あまり、毎日書き続けた。最初の目標だった365日書き続けることは、なんとか達成できたけど爆発的なアクセスを記録する記事はほとんどなかった。

2年半くらい経ったころ、爆発的に伸びた記事があった。ライブ記事だ。2025年の2月、4月に行ったライブ記事のアクセスが非常に伸びて、その期間だけでも5桁のアクセスを記録することが出来た。特に伸びたのはMISIAの記事だった。2月に書いたGREENDAYの記事も速報記事が日に日に4桁アクセスだったが、MISIAの記事は速報記事で1日1万アクセスを初めて超えることが出来た。想像していたより伸びた喜びもあるが、ライブ記事に関しては狙った記事が伸びたのが嬉しかった。自分なりに考えてみておこなったのは、スピードとセトリだった。これが功を奏してかわからないが、よい結果となりブログを書く楽しさを満喫出来た。

そんなライブ記事も一時期のことなので、しばらくすると落ち着いてきて元どおりの数値に戻ってくる。だけど、3年間の蓄積でじわじわとアクセスは微増している。

さて、更新頻度はかなり落ちてきているとはいえアクセスは微増傾向のままなので負担ないペースで書いていければと思う。これからもこのブログをよろしくお願いします。石の上にも3年というわけではないが、最後はBob Dylanの「Like a Rolling Stone」。転がり落ちないようにブログを更新し続けようと思いながらご一聴。

ROLLYから学んだこと

先日非常に興味深い動画を見た。

ROLLYさんのバンド「すかんち」の話だ。この動画の内容に触れていくが、いくつも考えさせられた話が詰め込まれていた。

すかんち」は私にとって少し上の世代にあたる。音楽を本格的に聞き始めるときにわずかにかすっている、といった印象。「ダウンタウンのごっつええ感じ」のテーマ曲で代表曲である「恋のマジックポーション」や「恋のミラクルサマー」はあまり記憶になく、何となく知っているといった感じだ。だけどかなり好きで妙に覚えている曲が1つある。それは「YOU YOU YOU」だ。f:id:bandbnad:20250816210036j:imageこの曲は「天才てれびくん」のエンディング曲だったが、かなり良い曲だ。野球をイメージさせるリズムにキャッチーでメロディアスなサビと歌詞は子供心に強く焼き付いた。30年経った今でもたまに思い出してサビのメロディを口ずさんでしまう。共感していただける方は少なくないんじゃないかというくらい、当時の子供たちの耳に残った名曲だ。この曲をもう少し紐解いてみると面白いことがあったのでブログの後半に書き綴りたい。

さて、話を動画の内容に戻したい。ドクター・キャピタル(Dr. Capital)さんとの掛け合いが面白い。キャピタルさんが動画内でもROLLYさんをベタ褒めしているんだけど、面白いことをいっていた。要約すると「複数の楽曲を混ぜたら、もうそれはオリジナルだ。日本の音楽はパクリだとか気にしすぎ」みたいなことをいっていた。それを聞いてROLLYさんは非常に喜んでいた。

かつての名曲や名フレーズのオマージュを散りばめまくったのが「すかんち」だということもキャピタルさんは賞賛していたし、当のROLLYさんもそれを意図していることを話していた。「あまり有名じゃないフレーズとかをいろんなところに散りばめることによって、何十年か経ってふと車で聞いて『このフレーズや!』という喜びの仕掛けをしている」この仕掛けはめちゃくちゃ面白い。様々な音楽をたくさん聞くことで、ニヤリと出来る構成を意図的におこなっているROLLYさんは、至高の表現者でありエンターテイナーだ。

そんな体験とは逆になる行為だが、どれほど「すかんち」に散りばめられているのか?果たしてわかるのか?をやってみたいと思い「すかんち」の作品をもさぼるように聞きまくった。そこでよくわかったことは、ニヤリと出来る喜びを感じたことと、この「すかんち」というバンドは「稀代のメロディメーカーバンド」ということだ。素晴らしい楽曲の数々を耳にして、もっと評価されるべきバンドだと感じた。そして変態で奇抜なROLLYさんが素晴らしいのは、本人はロックスターでありながら自分が1番音楽を楽しんでいる。さらにその楽しさをみんなに伝えたくてたまらない、それを隠そうともせず曝け出してみんなを幸せにすることが出来るロックスターだと思う。自分も若い頃はROLLYさんはよく喋る、タレント寄りのアーティストだなぁという印象だった。しかし、今改めて色んな楽器を手にとるROLLYさんを見ながら、凄まじい音楽的才能と「歩くロックミュージックWikipedia」と称するに値する音楽知識に感嘆のため息と同時に憧れを抱いてしまった。変態だ、と失礼なこと言いながらも音楽に対するROLLYさんの姿勢から、何故か多くのものを感じ取れた自分も大人になったなと思えた今日この頃。

先ほどの思い出の1曲「YOU YOU YOU」を紐解いてみると面白いことだらけだった。少し調べてみるとこの8㎝シングルは高値で取引されている希少性の高い作品のようだ。確か自分は若い頃100円コーナーで見つけて手に入れたと記憶している。ところが現在中古市場では3000円前後で取引されている。また、歌詞の「のべつまくなし」という言葉の意味がわからなかったので調べてみた。自分が無知だっただけで意外とポピュラーな言葉なんだと知ることもできた。また、この楽曲はオマージュの嵐だということもわかった。はてなブログでマジャラカさん(id:majaraka)が詳しく解説されている方がいるので引用させていただく。ちなみに2年前にコメントしていることを思い出した。最後は2021年「SCANCH'N UTOPIA TOUR」のダイジェスト動画。現在はROLLYshima-changのふたりながら活動している「すかんち」の世界にハマってしまいながらご一聴。

YAMABIKOと深夜高速

実はあまりマッシュアップに関してあまり良い印象を持っていなかった。だけど、先日とあるきっかけで少し考え方が変わった。変に自分に枷をはめていたような気がするし、純粋に好きな音楽を受け止めればいい、なんて思っていけるようになってきた。ちょっとした変化なんだけど、自分の価値観に多大な変化をもたらした話はまた後日。

話をマッシュアップに戻そう。面白いライブ動画を見つけたので是非ご覧いただきたくブログを書いた。その合わさった楽曲は「YAMABIKO」と「深夜高速」。NakamuraEmiさんとフラワーカンパニーズの代表曲。両方とも好きな楽曲だけど、先日NakamuraEmiさんのライブで実現したコラボ。カワムラヒロシさんと共に作られた興味深いアレンジ。過去に「深夜高速」にまつわる記事を書いたことがある。NakamuraEmiさんも記事を書いているので探していただきたい。

とにかく好きな楽曲のライブマッシュアップ動画を公開してくれたので、是非広めるべくご一聴。

 

YAMABIKO

YAMABIKO

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