音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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コラボ・デュエット 椎名林檎ワークス

2024年リリースされた椎名林檎さんのアルバム「放生会」の中でも奇数番目の曲がデュエットとなっている。

 

 

そこで今回は椎名林檎さんのデュエット、コラボなど共演している作品で個人的に好みのものを紹介していきたい。そう思いながら書き始めたところ、中々大変なことに気が付いた。対象となる作品が膨大なのだ。考えてみればかなりの楽曲で他のアーティストと共演している。なので今回は「歌」で共演しているものに絞ろうと思う。線引きが難しいので、演奏やバンドスタイル等は外したいと思う。また、外仕事も判断が難しいので原則「椎名林檎」がメインの共同作品としたい。

でも気になったため数えながらいきたい。まずはデビュー以降、しばらくは単独作品が続く。「無罪モラトリアム」(1999年)、「勝訴ストリップ」(2000年)の2つのフルアルバムは単独作品といえる。その後リリースされた発育ステータスの「御起立ジャポン」(2000年)はバンドスタイルなので外す。さて、早速微妙な判断になるものが登場する。

「真夜中は純潔」(2001年)。確かにバンドスタイルだがスカパラというのが微妙な判断になる。個人的にかなり好きな楽曲だが、あくまで編曲と演奏担当なのでここは外したい。その後3枚目のフルアルバム「加爾基 精液 栗ノ花」(2003年)を経て、しばらくは登場しない。

さて、2006年になってようやく共同名義の楽曲が登場する。「椎名林檎×SOIL&"PIMP"SESSIONS」として「カリソメ乙女」(2006年)が配信シングルリリースされる。しかし先程の定義、伴奏にあたるため判断が難しい。

という訳で折角だけど今回は外そうと思う。折角だけど。しかしこの後すぐこちらのリリースがある。

お兄さんだ。実兄とのコラボ「椎名林檎×斎藤ネコ椎名純平」の名義でリリースした「この世の限り」(2007年)。斎藤ネコさんは定期的に関わってくるが、純平さんとの作品は印象的だった。楽曲としても素晴らしい作品で、スタイルは違うがどこかカーペンターズの世界観わイメージしてしまうのは私だけだろうか。と、ようやく1つ目である。デビューしてから約9年、意外と無かった。その次は2009年の「流行」。

こちらは先日他の記事でも名前が出たMummy-Dさんとのコラボ。個人的にかなり好きな楽曲だ。こちらは共同名義という訳ではなく、ラップ部分の担当ということではあるが1つに数えたい。この曲が収録されている2009年のアルバム「三文ゴシップ」ではもう1曲「尖った手□」という曲でMummy-Dさんとコラボしている。というわけでここまでで3曲。 と、その後2010年代を迎えしばらく落ち着いたまま2013年にこんな作品が登場した。

 

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デビュー15周年にあわせて、これまでコラボしてきた男性アーティストとのコラボレーションベスト「浮き名」なるものがリリースされた。これは椎名林檎側からリリースされているものの、外仕事的で少しニュアンスが異なると考えるため、今回のカウントから外したい。しかしこの曲だけは紹介しておきたい。中田ヤスタカさんとの楽曲「熱愛発覚中」。

さて、この後2014年にアルバム「日出処」がリリースされたものの、コレといったデュエットソングはない。しかし、この後2015年あたりから今の流れに向かう。まずは浮雲さんとのデュエットソング「長く短い祭」(2015)。そしてそのカップリングとも両A面シングルとする楽曲「神様、仏様」(2015)は向井秀徳さんがラップで参加している。両方のMVをどうぞ。

2017年に入りトータス松本さんとの楽曲「目抜き通り」(2017)は、元々CMソングだったようたが、勢いづいてフルサイズの楽曲となったようだ。

その後宮本浩次さんとの「獣ゆく細道」(2018)は紅白でも共演し、生放送は危険だと感じてしまったのはいうまでもない。

先日の訃報も記憶に新しい櫻井敦司との「駆け落ち者」(2019)。

ヒイズミマサユ機さんとのデュエット「急がば回れ」もオシャレだ。

2015年から2019年まではアルバム「三毒史」に収録されている。ここまでで対象となったのは9曲。条件を絞れば意外と少ないなと感じてしまう。

三毒史」がリリースされた後の2019年の終わり頃、椎名林檎さんのデュエットの集大成とも言える相手との共演となった。宇多田ヒカルさんとの「浪漫と算盤」はふたりの巡り合わせのような楽曲だ。ふたりの音楽人生は違うようで似ているし、似ているようで違う。同じ頃に同じレコード会社からデビューし、人生の半分以上が歌手として経過したふたりがここでようやく巡り合った。色々言われているだろうが、実際に意識しない方が不思議だと思う。そのあたりの話は当事者たちにしかわからないのでこのあたりにして10曲目である。

さて、ここからは先日の記事の時期へ一気に移行する。

ここで新たに6曲デュエットが追加された。中嶋イッキュウ「ちりぬるを」、AI「生者の行進」、のっち「初KO勝ち」、新しい学校のリーダーズ「ドラ1独走」、Daoko「余裕の凱旋」、もも「ほぼ水の泡」、全て2024年MVは過去記事にて。

 

 

まとめに入ろう。結局合計16曲だった。約17年で16曲ということは1年に1曲くらいの量だ。いろんな方たちとコラボしているので実際はもっとたくさん楽曲は存在しているし、皆さんご存知のものもいくつかある。一定の条件付きであるが故にこうなったが、もし抜けていたら教えていただけるとありがたい。いろんなアーティストと楽曲を生み出すことにより、椎名林檎さんの可能性が広がっていくのがわかる。そして才能を感じざるをえない。素晴らしいデュエットたちを褒めてばかりいるが、本当のことを言えば結局は単独の楽曲の方が好きだということで最後は「放生会」より「さらば純情 album ver.」。シングル「私は猫の目」のカップリング曲のアルバムバージョンは何気に名作であることを噛み締めながらご一聴を。