音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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ブランデー戦記「BRANDY SENKI」を聞いてみた

↑こちらが聞く前の記事だけど、聞いた後の話をしていきたい。

購入したのはタワレコのオンラインショップでセブン受け取りの方法。これ結構便利かつタワレコ特典もあるのでオススメしたい。だけど本当はすぐ↓にあるAmazonで購入していただくのが一番スマートでありがたいかと。

BRANDY SENKI (通常盤)

BRANDY SENKI (通常盤)

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さて、最初通しで一旦全部聞いてみた。いい作品だ。若さの鬱屈した気持ちが詰め込まれた独特な世界観を感じながら、そのまま1週間「ヘビーローテーションの1枚」に認定した。面白いなと感じたことのひとつとして、ベース音がたまに強く印象的に響くことだ。俯きがちな世界観の歌詞に気がつくと頭を傾げて楽曲を聞いている。しかし、忘れた頃に重厚なベースが撃ち抜いてくれて「はっ!」と頭を持ち上げてくれる。f:id:bandbnad:20250519210022j:imageそのほかに感じたことをひとことでいうなら「再録じゃない」。なんだか色々と大人の事情を感じてしまった。独特な世界観を表現するのには、なかなかプロモーションも難しいのだろう。SNS等で見かけることが多かったがメジャーがゆえの作品展開というより商品展開の様相だった。そんなとき、このSOFTBALLの記事で書いたことをふと思い出してしまった。SOFTBALLは過去のものだが、ブランデー戦記は現在進行形でものごとが進んでいる。置かれている環境や状況、音楽性や時代が違うので比較できるものではないが、少し思うところがあった。f:id:bandbnad:20250519210247j:imageここまで読むと批判的に聞こえるかも知れないが、全くそうではない。むしろメジャーアルバムであることによって、あの不思議で独特な世界観を世に知ってもらうきっかけが生まれたと思う。f:id:bandbnad:20250519212510j:imageちなみに前回に引き続き、ドラム・ボリさんのサインが手に入った話は置いといて、個人的にはラスト4曲の流れが非常に興味深かった。「Musica」「ストックホルムの箱」「Fix」「Untitled」の4曲。勝手に時間軸として解釈してみるとかなり重い内容の歌詞となる。「Musica」でありきたりな若者の恋愛観を感じていると、「ストックホルムの箱」では突如2人の関係性が歪になる。「Fix」では完全にぶっ壊れた部屋での2人の関係性で痛々しい内容の歌詞だと思っていたら「Untitled」では思わぬ展開で心の立場が変わっている。先ほども言ったがかなり「痛々しい」歌詞もあり、トラウマになっている方もいるかも知れない。ここに共感性を見出す人もいるだろうが、それほどにこのアルバムは尖っている。ロック的な尖り方というよりは70年代フォークの世界にある卑屈さと自虐、それなのに反抗的な態度に近い気がするもやはり現代的な視点で尖る。尖りすぎてもう「フォーク」や「ロック」だとか、「パンク」や「グランジ」なんて括りに収まらない「ブランデー戦記」という音楽と言えよう。

さて、アルバムを聞いた話はこのあたりまで。もうしばらく聞き続けていこうと思う。実は今年発売の最初に買った新譜CDとなった2025年の始まりの1枚。触れると危険な音楽の世界を感じて欲しいと思いながら最後にラスト4曲をの「Musica」「ストックホルムの箱」「Fix」のMVとボーカル・蓮月のチャンネルから「Untitled」のMVをご一聴。