音楽好きの今の話と昔の話

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ブランデー戦記「BRANDY SENKI」 アルバムというカタチがもたらすふたりの世界

2025年5月14日(水)、ついにブランデー戦記のフルアルバムがリリースされる。

これまでブランデー戦記の記事をいくつか書いてきたので今更概要説明はしない。過去記事を参照していただけると助かります。

さて、冒頭でも話したとおり今回の作品は初の「フル」アルバムとなる。 とりあえず曲目を並べていきたい。

01.The End of the F***ing World  02.Coming-of-age Story  03.春 04.ラストライブ 05.⽔鏡 06.悪夢のような 07.27:00  08.メメント・ワルツ 09.Kids  10.Musica  11.ストックホルムの箱 12.Fix  13.Untitled

と言った感じのラインナップ。既にリリースされている作品に収録された楽曲も多く見られるため、正直真新しさはあまり感じない。待望の新作というよりは、これまでの集大成的な作品の意味合いに感じる。

音楽を分解して解析するのは野暮なことだと思う。しかし、少し紐解いてやろうと思い、このブランデー戦記の楽曲の良さを探ってみた。ところが、このブランデー戦記を深く聞くといつも感じることがある。「なんでこんな不思議な感情にさせられてしまうのだろう」と。

ブランデー戦記といえば「Musica」の衝撃は大きい。いまだに引きずるくらい、何度聞いても琴線に触れる名曲だ。この楽曲内ではふたりの世界観が描かれている。ブランデー戦記の歌詞の世界観で多く描かれる「ふたり」の人間の感情のやりとり。「ストックホルムの箱」「27:00」「悪夢のような」その他にもたくさんの「あなた」に対する蓮月が口にする「言葉」たち。しかもどれも決して幸せではない、不幸といってしまっても過言ではないストーリー。そこに巻き付く独特なメロディがブランデー戦記たる世界を作り出す。

さて、長くなる前にそろそろ話を終わりにしたい。最後に紹介するのは「Fix」。アルバムの終盤に流れてくるミディアムなメロウでロックな楽曲。ちらほらと「天才的」というワードが飛び交うバンド「ブランデー戦記」。フルアルバムというカタチでどんな新しいワンダーランドを見せてくれるのだろう?それとも悪夢のような世界観か?少なくともこの「Fix」の歌詞を聞く限り、曲の主人公は「おとぎの国」であるワンダーランドにいるが、周りから見れば「悪夢のような」世界だ。やっぱり視点が不思議で面白いブランデー戦記の世界をご一聴。