本格的に聞き始めて20年。「マキシマム ザ ホルモン」のライブ、ついに参戦した。舞台は2024年2月25日愛媛県松山市にて開催された「四国絵図」。ライブの内容関しては公式等で確認していただきたい。
そもそもこのバンドを好きになったきっかけのひとつは、登場時のSEを初めて聞いたときの「スペコンじゃねえか!」という衝撃だった。多分腹ペコたち(マキシマム ザ ホルモンのファン)にはお馴染みだろうが、SPACE COMBINE(スペース・コンバイン)の1stアルバムの1曲目「MARCHIN' MINT FLAVORS」という曲だ。
宅録パンクギタリストRyoさんバージョンであるが、この曲を選択したマキシマム ザ ホルモンに感動した。私も非常に好きな曲だったこともあり、一気に彼らへの距離が近づいたような気がしたのが20年くらい前の話。
ライブの感想を幾つか書いていきたい。もうおじさんなのでフロアでは暴れられないため2階指定席なるもので申し込んだ。幸いなことに「讃岐ヅラ」なるコンテストに選ばれたためか否か、最前列になった。しかもほぼ中央。もしかしたら席のあるライブで前に人がいない状態は生まれて初めてかも知れない。
さて、ここからだ。セトリはSNS等インスタ公式に発表されているので調べてもらいたいがとにかく私好み。ちなみにインスタの写真に私います。そして本題、スペコンのSEが流れた途端テンションは終始マックスだ。ほぼ歌えるくらいにハマったセトリだった。そんなセトリを恐らく個人的には王様の次くらいのVIP席で見ているのだ。フロアで暴れまくっている腹ペコたちの様子を少し羨ましそうに見ながら、手が届きそうな距離は言い過ぎだがそれくらいに感じるくらいの最前列。映像作品かと思えるような抜群の角度で爆音の生音を堪能できた。腹ペコたちの胃を次から次へと満たそうとするカッコ良すぎるパフォーマンス。そりゃ盛り上がらないわけがない。とにかく会場の腹ペコたちの歌う音量が凄まじく、ただでさえ演奏爆音なのにみんなの声が聞こえるのだ。四国ネタでいじり倒してきた彼らは、あの徳島のコミック系バンドをジョークでディスったり、愛媛の名ロックバンドを合唱したりたりとダイスケはんとナヲ姉さんのMC2人組はもちろんめちゃくちゃ面白かった。激レア曲もあったが、上ちゃんプロデュースの「恋のおまじない」という激レア演出も見ることが出来た。そして、マキシマムザ亮君。やっぱりこの人はマキシマム ザ ホルモンのコアなんだと思えた。何度か目が合ったと勝手に思っているが、本当にそれくらい良い席だったのだ。その目が合う度に何とも言えない恐怖というか恍惚というか、不思議な感情が芽生えた。とりあえずカッコいい。本当に至福の時間だった。
そんな2時間余りの至福の時間はあっという間だった。楽屋ログインチャンスボーナスは残念ながらダメだったが、「秘密カード透明」で当たりを引いた。
さて、話があちこちしてしまったがマキシマム ザ ホルモンの四国絵図に関して総評。中毒性が高すぎる。キッズたちに混ざることはないが、また参戦したくなるし、したくなる演出やライブ以外でのコンテンツやシステムが盛りだくさん過ぎる。何となく遠目で見ていたが、真っ直ぐ見てしまうとこれはヤバい。また、意外にもいくらお金があっても足らない、という仕組みでないあたりがこれまた面白いシステムだ。またもや今回のライブで自分の収集癖に火がついてしまった。これはひとえにマキシマム ザ ホルモンが好きだし、腹ペコたちのガムシャラさを感じたからだ。これまで20年聞き続けた私の怨念が解放されていくのがわかった。それと同時に新たな野心が次々と湧いてくるのを感じた。最高の音楽集団の最高のパフォーマンスが堪能出来たということが今回の総評だ。
いやもうタイトルも調子に乗ってしまって「俳句のまち」とも呼ばれる松山だけに五七五で付けてしまった。最後は四国絵図の中でもキーマンであるダイスケはんプレゼンツの母みつえさん登場では無く、合唱になったあのジャパハリネットの名曲「物憂げ世情」。本当に四国ならではのネタ展開だった「こんなん東京にないやろ」的な最高のライブだった!ありがとうマキシマム ザ ホルモン!また行くわ。ではご一聴。