長く続けることは大変だ。例えばユーミンが50年で昨年は盛り上がっていたが、そんなキャリアは偉業中の偉業だ。実際のところは10年続けていくのも大変なことだろうと思う。自分が一番音楽を聞いていた10代後半から20代前半。この時期に聞いていたアーティストがまだ活動していて、そんな人達の新たな楽曲を聞くのは嬉しい。
私のそんな中の一人がイズミカワソラさんだ。1998年にシンガーソングライター・泉川そらとしてメジャーデビューし、巷で噂の名曲をリリース。「ヤッホー!」や「等身大の地球儀」なんかはタイアップもついてそこそこ人気を博した。その後2000年からイズミカワソラに改名してインディーズにて活動。そんなメジャー時代の1曲をご覧いただきたい。1998年の「tu-la-la」。
独特な声と耳なじみの良いメロディ。泉川そらとしての作品はこのあたりまでであったが、好印象のアーティストであった。その後インディーズとしての作品はイメージを一転させることもあった。2002年「はがねマシーン」ではそれまでのピュアなイメージを覆す楽曲をリリースした。インディーズであるというこが本来の彼女の姿なのかもしれない。では、「はがねマシーン」をどうぞ。
下世話な感じでややきわどい設定ではあるが、声は泉川そらである。あの独特な通る声で、イズミカワソラとして活動を続けていく。その後妹と結成した「DAUGHTER」というユニットでリリースしたり、「SPIRAL SPIDERS」というバンドに参加していたりと様々な場面で活躍していた。その後結婚出産を経て活動を続けていく。
その幅広い交友関係の結果、2018年デビュー20周年の際トリビュートアルバム「タイムカプセル」がリリースされた。そのメンバーはなかなか豪華で、UNISON SQUARE GARDEN、H ZETTRIO、花*花、jizue、直枝政広、サカノウエヨースケ&SPIRAL SPIDERS、鈴木組という鈴木蘭々・フジイケンジ・鈴木秋則・河相我聞・松本祐一らにより結成されたユニットも参加していた。
その後コロナ過に入ってすぐに配信した楽曲「Hey!」がかなり良い。かつての楽曲を彷彿とさせながらも、今のテイストを取り入れた楽曲。最近はあまり使わないフレーズだがいわゆる「元気が出る曲」だ。ぜひお聞きいただきたい。
イズミカワソラさんも今年活動25周年になる。いろんなところで音楽活動を行っている傍ら、殺処分の犬を保護する活動をしたり、トリマーだったりリトミック講師だったりとなんかいろいろやっている。そんな彼女の昨年リリースされたミニアルバム「Continue」からタイトル曲「Continue」を最後にお届けしたい。今の等身大のイズミカワソラが詰まっている。前述のとおり25年の節目に何かしてほしいと思いつつ、陰ながら応援していたアーティストの活躍を祈りつつ皆さんにご一聴を。