ワールドカップを見るために連日夜遅くまでテレビを見る機会が多い。最近はテレビを見る機会は確実に減っているが、イベントがあればやはりテレビは役に立つ。とは言え、速報やデータはスマホでチェックするし、どちらにせよ便利な時代だ。もし、自分がティーンならああした、こう使ったとか考えてしまう。友人との連絡や仲間を集め方も今はスマホなんだろうな。
「バンドやろうぜ」いわゆるバンやろなんてものがあったが、友人もメンバー集めの為に投稿していた。今考えるとすごいツールだなと思う。しかしながらそれも含めて当時のティーンにとってバンドというものはワクワクする存在だった。
ティーンが思わずバンドしたくなるバンド。そんなことを考えていた今日この頃。自分に重ねてみたら、少し上の世代だがやはりBOØWYに憧れた。ジュディマリやラルクなんかもそんな気分にさせてもらった記憶がある。併せて実際にTAKUYAの真似してギター弾いてみると自分の才能の無さを痛感した記憶もよみがえった。ハイスタ、モンパチ、mxpxと世代を進めながら考えていったら、時代によって自分が憧れたバンドのスタイルが少しずつ変わっていくことに気付き面白かった。そしてとあるバンドで妙に引っかかった。そのとあるバンドとはSHISHAMOである。
2010年結成のスリーピースバンド。高校の軽音部から始まり、ベースのメンバーチェンジを経て現在にいたる。
自分が10代であれば、なんかこんな感じのバントいいなと思ってしまう、バンドやってみたいなと感じさせてくれる何かがあるんじゃないかなと勝手な印象。
まずはそんな彼女たちの高校在学中に作った曲「宿題が終わらない」。
この声を最初に聞いたとしたら確かに面白い。この曲は話題になりタワレコが限定リリースし、ここからとんとん拍子でデビューに向かっていく。
初期のヒット曲「僕に彼女ができたんだ」と「君と夏フェス」を続けてご覧いただきたい。
https://youtu.be/iYlnPnNzYNw: embed
このバンドのサウンドを聞いて感じるのは、ギターの乾いた音が強く、ボーカルの優しい声が妙に弱々しく感じる。そのギャップが面白いのかも知れない。歌詞なんかは共感性をもたらしているのかな。おっさんの私には何となく若いならそう思うのかなという印象。
そして彼女たちの最大のヒット曲「明日も」。
サビでの転調が違和感と同時に印象的にさせてくれる楽曲だ。このサビの転調に関しては気になる人が多いのか、音楽的考察としての記事をいくつも見かける。そして単純に楽曲として素晴らしい。ホーンも効果的に使用されている。冒頭からの歌詞もユニークで、思わず口ずさんでしまいたくなる。
このバンドが売れ始めたのがあまりにも早すぎるし、その後武道館ライブまでの道のりも短すぎたためにコネだなんだささやかれてしまう。売れているということは少なからず何かあるのはわかっているので、野暮なことはしたくないと思う。
今年でデビュー10周年と言うことでCDデビュー10周年コンセプトアルバムを2023年2月にリリースするそうだ。
自分たちでもこんなに長くすると思っていなかったようだ。しかし、10年もバンドを続けられるのは素晴らしいと思う。あとどれくらい続けられるかわからないが、「自分もバンドやりたい!」と感じさせる面白い音楽を世に放ってほしい。最後にこのアルバムからの先行「恋する -10YEARS THANK YOU-」。過去の作品たちや君と夏フェスの子とリンクしたMVを是非ご一聴を。