音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

 当ブログにはアフィリエイト広告が含まれています

「ギブス」同時リリース「罪と罰」

結構特典の件が尾を引いている。様々な考えかたがあるので、完全決着とはいかないだろうが、折り合いがつくことを願う。

話は変わって最近よく思うのだが、時間が経過してわかることもある。確かに新しいモノに飛びつきたい衝動は誰しもあるだろう。しかし、年齢を重ねて「慎重」になってきた。それはチャレンジしないのではなく、失敗を減らし、より良い結果を手に入れる為の考察の時間を作るためである。

椎名林檎さんの5、6枚目シングル「ギブス」「罪と罰」は2000年の年が明けてしばらくして2枚同時リリースされた。この2枚には共通のコンセプトがあった。1曲目のタイトルが3文字、2曲目はカバー曲、3曲目は英語の歌詞。この直後のアルバムの各曲の並びが対になっていたところを見ると当時こういったことが好きだったようだ。

「ギブス」

  1. ギブス
  2. 東京の女
  3. Σ

罪と罰

  1. 罪と罰
  2. 君ノ瞳ニ恋シテル
  3. 17

ギブス

この「ギブス」という曲はシングルとしては初めてのバラード曲だった。壮大なイメージの曲に仕上がっており、プロデューサーの亀田氏に「俺の葬式で使ってくれ」と言わしめた名曲である。では、早速ご覧いただこう。

非常に良い曲だ。涙出そうなくらい聴かせる曲だ。歌詞にカート、コートニーとニルヴァーナのワードが出て来るが特に深い意味はないようだ。2曲目はザ・ピーナッツの曲である。なかなか渋いカバーである。ちなみに作曲はジュリー。では、どうぞ。

当時はまだの歌舞伎町のイメージもあったのですんなり受け入れられていた気がする。続いて3曲目は「Σ」。ギターに親交のあったナンバーガールズの田渕ひさ子を迎えた楽曲である。

罪と罰

「ギブス」と同時にリリースされたシングルである。この楽曲ではMVで自前ベンツを真っ二つにしているので、記憶にある方もいるだろう。曲調はどこか悲壮感漂う叫びというか、許しを乞う印象を受けるスローテンポのロックである。ゲストギタリストとして林檎さんの敬愛する"ベンジー"こと浅井健一氏が参加している。ではご覧いただこう。

2曲目はカバー曲「君ノ瞳ニ恋シテル」である。多くのアーティストにカバーされている名曲であるが、ボーイズ・タウン・ギャングのディスコバージョンが最も有名どころか。見事にロックテイストにカバーしている。では、どうぞ。

3曲目「17」はシンプルな英語歌詞で、なかなか侮れない名曲だ。ジャニス・イアンの曲からインスパイアされて作った曲とのこと。林檎さんの初期の曲には結構アーティストの名前が登場するが、またそれらをまとめて話ができればと。林檎さん17歳の等身大の1曲を。

先日adoさんが「罪と罰」をカバーしていた。ネットの意見は好評で、ファンの間でも概ね好印象のようだ。以前の記事でも話したが、私は正直何とも言えない気分になる。自分も敬愛するアーティストの楽曲を歌うことである。表現することは自由であるし、それをやってもいい実力も十分にあると思う。実際歌上手いし、表現力も豊かでなかなかここまで出来るアーティストはいないと思う。しかし、アレが大きく足りない気がするのは私だけだろうか?以前の記事で表現した「穢れなき寄せ」というのが私の感想である。偉そうに批判したい訳ではなく、adoでは表現できないのではないか?という部分を感じた。だがあくまでも評論家でも表現者でもない、「歳を重ねて慎重になった」私個人の意見なので話はここまで。

類稀なる才能の持ち主であることは変わりない。ではadoバージョンを最後にご一聴。

 

罪と罰

罪と罰

  • アーティスト:椎名林檎
  • ユニバーサル ミュージック (e)
Amazon