音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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ノスタルジックな分岐点

私はフィレンツェの街並みが非常に好きだ。

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サンタ・マリア・デル・フィオーレを中心とした赤レンガの屋根たち。正直住むには不便を強いられることもあるだろう。何故この街並みが好きかと問われれば、単純に綺麗と感じるからと答える。しかし、ジブリのあの作品も少しばかり影響している。

魔女の宅急便」の街並みを覚えているだろうか?主人公のキキが修行のために旅立ち、たどり着いた先は赤レンガの港町。実際のモデルはフィレンツェではないが、子供の頃の自分にはあの赤レンガの街が輝いて見えたのだろう。

その後様々なことに興味を抱いてイタリア被れとなった私は、少しばかりフィレンツェの歴史とルネサンスを学んだ。フィレンツェにキキは居なかったが、自分の知識欲を満たすにはこれ以上ない街であった。

そんなフィレンツェが今回の本題ではない。イタリアの話はまたいずれ。本題は魔女宅だ。私個人のこの映画のハイライトはこの曲が流れるシーンだ。

ユーミンのこの名曲、ルージュの伝言の歌詞の意味など子供の私にはわかるはずもなく、このオシャレなメロディとウキウキする伴奏に惹かれた。モータウンというかアメリカンポップスというか、ノスタルジックなサウンドはたまらなくカッコいい。この楽曲のコーラスは超豪華なのだが、その一人に山下達郎さんがいることが、この雰囲気に仕上がっているんだなぁと納得させられる。

私は特別松任谷由実さんのファンというわけではない。しかし、今回50周年という偉業は称えなければいけない。他の方のブログを見ていても、ユーミンの記事がちらほらと目につく。ファンとは言えないものの、振り返ったときユーミンのメロディが私の中で印象的に残っている。

子供の頃に見た秋山さんという宇宙に行った最初の日本人。そのときバックで流れていたのが「SAVE OUR SHIP」で、なんか謎にアルバムを買った記憶がある。

壮大な曲であり、同時に良い曲だ。

次は今となっては良い思い出だが、当時は苦いエピソード。若かりし頃私は金が無かった。しかし、ここは奮発していいスピーカーで音楽を聞きたい!と思った私は、コンポを買おうと大型の電気店へ行ったのであった。そして、ONKYOの小型コンポの前で立ち止まって見ていると、店員さんが近寄って来てドヤ顔でCDを再生させるとこの曲が流れた。

無茶苦茶良い音でこの「春よ、来い」が流れ始めた。イントロのピアノ部分が研ぎ澄まされた衝撃となり私の心に突き刺さった。絶対このコンポ買って、家でもう一度「春よ、来い」聞こうと決心した。しかし、値札を見た金の無い私に春は来なかった。

翳りゆく部屋、まちぶせ、ひこうき雲、hello,my friend、他にも色々あったが、またの機会に。こうやって振り返ると私はなんだかんだでユーミンが好きなんだろう。多分。

最後は私が大好きなものの一つ「エヴァ」の新劇の最後で流れた曲。劇中では林原さんが歌っていたが、映画を見ているとき「どっかで聞いた曲だが思い出せない…だが良い!」と思った。後で調べてわかったが、あのシーンでこの曲を使うあたり庵野氏は変態的だ。良い意味で。ではご一聴を。