今日からまた新しい月だ。少し涼しくなってきた。たまには雑記帳的な文章を。
いきなりだが、写真撮ってみた。
ヒガンバナは不思議な花である。秋の彼岸のこの季節にあぜ道などにひょっこり咲いている。誰かに「彼岸ですよ〜」と言われているわけではないのに規則正しく咲いている。気温の蓄積で時期を見計らっているのだろうとは思っていたが、詳しいことは全然わからない。
毎年不思議に思っていながら、ほったらかしにしていた疑問を解決するべく、今年は重い腰を上げてみた。
ヒガンバナをいっぺん、調べてみた。
自分の無知を知ると共に、長年のもやもやも解消された。
三倍体の場合は種子ができず、花後に花茎が無くなると(10月頃)葉が伸び出す。
日本列島のヒガンバナは種子を作らない、自然の中で生まれた三倍体植物の代表的な種である。
な、、、なんだと。驚きだ。
私は植物の知識が全くと言っていいほどないので、これがよくある話なのかわからない。
種がそこに落ちて毎年同じあたりに咲くのかと思ったら、地下茎で増えていたとは…地下茎って「ああ…あれか」と、昔教科書で習ったことを思い出した。確かに種子で増えているならもう少しそのへんの草むらに生えてきてもおかしくない。咲くタイミングは思っていたとおり温度でうまく合わせているようである。
調べていると、面白いことが続く。
中国大陸原産で、有史以前に日本伝わったようだ。結局種で増えないので、あちこちに広がるのが非常に困難である。なのに田んぼのまわりを中心にあちこちにある。何故か?それは人が植えたから。
お、、驚いた。
近所で見かけたやつは誰が?いつ?50年前?200年くらい前?まさか2000年前?なんて答えがみつからない、意味のない想像をしてしまう。
諸説あったりするみたいだが、毒性を利用してミミズ避け、そしてそれを食べるモグラ避けの為に植えたらしい。すごい理にかなってる。
そして、よく目立つ色なので印象的な花である。また時期も彼岸の時期と相まって、死者と関連付けされる。なので墓地の片隅に固まって咲いているのを見ると、何かを感じずにはいられない。
同じ時期に同じような咲き方をしている植物もあるのかもしれないが、ヒガンバナのインパクトはでかい。
いろんなことの辻褄が合って、今日もスッキリ過ごせそうだ。知らないことを知ることは幸せな気分になる。
もしこの花についてもう少し詳しい方がいたらコメントなどで教えていただけたら助かります。
さて、私の記事ということなのでやはり音楽に関連付けないと。
今年リリースされたTHE BACK HORNの「ヒガンバナ」と言う曲。疾走感があってカッコいい。
かつて山口百恵さんが「曼珠沙華」という曲を歌っていた。ちなみにサンスクリット語で「赤い花」みたいな意味合いらしい。この「曼珠沙華」の入った同名のアルバムは百恵さん1番売れたオリジナルアルバムとのこと。その理由は「いい日旅立ち」が入っていたからである。多くのアーティストがカバーしているが、今回は少し歌詞違いの鬼束ちひろさんで。
話をヒガンバナに戻して。タイトルから少し絡ませている「地獄少女」の曲を最後にリストアップ。ミオヤマザキ「ノイズ」が良い。
いっぺん、聴いてみる?
では、ご一聴を。