音楽好きの今の話と昔の話

普段目についた音楽について何となく語ります。

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ジャッキー・ブラウンから見るタランティーノ

9月ももう終わりです。秋の夜長というわけではないですが、映画のことでもと思いまして。今回の映画の話は「ジャッキー・ブラウン」です。クエンティン・タランティーノの作品です。

今回は前回の映画の話と違いきちんと見てますよ。

↓前回の映画の話

しかも映画館で見ましたし、レンタルしても見ましたよ。そして内容は、、、まずまずというのが正直な感想です。

タランティーノの代表作のひとつ「パルプフィクション」は純粋に面白かったですが、「ジャッキー・ブラウン」はかつてない程感動したわけでもなく、とりわけ斬新だったかと言われればそこまででもないです。面白いのは面白かったですが、前述のとおりまずまずなんです。内容についてはあえて全く触れません。皆様で見ていただきたいと思います。

しかし、音楽の話だけはしっかり触れます。「映画の話だ」と自ら冒頭で言っておきながら無理やり音楽話に持ち込ませていただきます。

ここまで音楽話に引きずり込む理由は、私がタランティーノ映画で最大に注目している点は音楽の使い方なんです。「レザボア・ドッグス」主題歌ジョージ・ベイカーの「Little green bag」に始まり、「パルプフィクション」はディック・デイルの「Misirlou」と昔の楽曲を効果的に使用しているところが素晴らしい。「Misirlou」のイントロを聞けば、ユマ・サーマンのあの表情が思い浮かぶ人は少なくないでしょう。ある意味オリジナルを凌駕している部分があります。各テーマ曲があたかもオリジナルかのようにはめ込んでいるあたりがタランティーノの凄いところだと思います。原曲には「ヒットした当時の原曲のスタイル」があるとは思いますが、タランティーノが使用したことにより新しいスタイルとしての付加価値があるんだと感じています。

まずは「ジャッキー・ブラウン」のテーマ曲、ボビー・ウーマックの「Across 110th Street」

ボビー・ウーマックの楽曲の世界観が、この映画がこれからどのような展開をみせるか醸し出せています。かなり雰囲気出てます。素晴らしい。

次は劇中で使用されているランディ・クロフォードの「Street Life」

この曲は劇中で非常に効果的に使われています。「このタイミングすげぇっ」てなります。実際に映画をご覧いただいて感じていただけると幸いです。

キル・ビル」でも布袋さんの仁義なき戦い使ってましたし。タランティーノは自分の映画にうまく音楽をコーディネートする能力が長けているんではないかと勝手に解釈しています。

散々タランティーノ音楽話になりましたが、映像としてももちろん敬愛してますし、素晴らしい監督です。

最後はやはりタランティーノと言えばパルプフィクションパルプフィクションと言えばMisirlou。Misirlouのオリジナルの話をするとまた話が脱線してしまいますのでまたの機会に。私はディックデイルのMisirlouをサンプリングしているブラック・アイド・ピーズのバージョン「Pump It」がかなり好きです。かなりアガるMVを是非ご一聴。

 

サントラ秀逸です。